赤ちゃんの便は、「毎日出ないといけない」と思い込んでいませんか? 実は、生まれて間もない赤ちゃんは、1日に10回する子もいれば1回の子もいて、子どもによって1回の便の量や頻度は大きく異なるのです。であるにもかかわらず、ある調査によると、約50%の母親が0歳からの便秘を気にし出すようなのです。
NPO法人の日本トイレ研究所が全国の1~3歳の子どもを持つ母親(20~47歳)1,500名を対象に行ったインターネット調査によると、便秘状態と考えられる子どもに関して、便秘症状が気になりだした時期を質問した結果、「0歳」が53.5%、次いで「1歳」が21.4%、「2歳」が14.9%、「3歳」が4.7%。「0歳」の内訳は「6ヵ月未満」が23.3%で、「6ヵ月以上1歳未満」が30.2%でした。この結果をみると、0歳であっても多くの母親が子どもの排便状態を「便秘」と感じるようです。
年齢関係なく、「3日うんちが出ない…」のは便秘では?と思う方もいるかもしれません。でも、大人も子どもも排便の周期は人それぞれ。スルッと出ていて食欲があり、元気がよければその子のペースで排便できている証なのです。
逆に、「毎日出さないとダメ」と気構えてしまうと、子どもにも緊張が伝わって排便しにくくなってしまうことがあります。そんな場合は、その子のペースで済ませることができるよう、生活を整え、よく食べよく眠り、思いっきり体を動かせるようサポートしてはいかがでしょうか。そのために、乳酸菌類や食物繊維が豊富な食材を取り入れたり、お尻のマッサージをしたりするのがよいでしょう。
また、頻度が高くても、苦しそうにしているのになかなか出なかったり、排便時に痛みがあったり、硬い便になっていたり、1週間以上出ないなど長期的に排便がみられなかったりする場合には、医療機関に相談することをオススメします。
(Nao Kiyota)