フジテレビの月9ドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」が第7話の放送を前に早くもクランクアップ。ヒロインを務めた有村架純はブログにて「かけがえのない二度と戻らない時間の中にいました」と、撮影の印象を振り返った。そんな「いつ恋」について、今後の視聴率を心配するのはテレビ誌のライターだ。
「クランクアップしたことで、もはや内容の差し替えは効かなくなりました。今後、視聴率が下落し続けてもテコ入れはできず、脚本と命運を共にするしかなくなったわけです。よっぽど脚本に自信があるのでしょうが、世間の声は『話が暗すぎる』『現代の若者が描かれていない』などと厳しいものばかり。一体どうやって物語を盛り上げていくのか、視聴者としても心配になりますね」
有村自身は「この作品は一生の宝物です」や、「しばらく私はきっといつ恋ロスです」などと同ドラマを絶賛。出演者としての手応えは大きかったようだ。しかし“いつ恋ロス”という言葉が流行るかどうかは厳しいところで、むしろ2クール前の「恋仲」を下回る視聴率のほうが気がかりなところ。
「当初は視聴率が低迷した『恋仲』も終盤は数字が上がり続け、最終回ではネット上で“恋仲祭り”が巻き起こりました。その最終回は観ているほうも笑顔になるようなハッピーエンドで、自然発生的に“恋仲ロス”という言葉も出てきたのです。しかし『いつ恋』では現状の物語からハッピーエンドに繋げるのは無理があり過ぎ。おそらくは感動をテーマに大団円を迎えるつもりでしょうが、期待を胸に最終回を待つという感じにはならなそうです」(前出・テレビ誌ライター)
低迷する視聴率にも関わらず、一部には「良質のドラマ」という声もある「いつ恋」。しかし深夜ドラマならともかく、ゴールデンタイムの月9に“低視聴率だけど良作”という評価はそぐわないだろう。有村も“いつ恋ロス”に浸るより、とっとと次回作に気持ちを切り替えるべきかもしれない。
(白根麻子)