5大ドームツアーの春バージョンを終え、次回公演となる8月30日~9月1日、大阪・京セラドーム大阪まで、ライブは小休止に入る嵐。とはいえ、20周年アニバーサリーの今年は、メンバーもアラシックも大忙しだ。
6月22&23両日には京セラで、29&30両日には東京ドームで、Hey!Say!JUMPを助手に招いた「嵐のワクワク学校」が開校される。合間の26日には、ベストアルバム「5×20 All the BEST!! 1999-2019」がリリース。7月1日には東京・ソニーミュージック六本木ミュージアムで、初のグループ個展「ARASHI EXHIBITION “JOURNEY”嵐を旅する展覧会」が開始(~11月30日)。8月24日~25日には、新元号初の「24時間テレビ」(日本テレビ系)のメインパーソナリティーを務める。
嵐の5人を見られるのは、20年大みそかまで。大野智の意向を汲む形で、いったん活動休止に入るからだ。そんな嵐の英断は、かねてからあった「嵐ルール」にのっとったものだと、嵐をよく知る芸能関係者は言う。
「二宮和也の言葉を借りれば、嵐は民主主義だそう。グループ内の決め事は基本、多数決。しかし、1人でも『やりたくない』と言えば、そのときは多数決の原則を破ってでも絶対にやらないというルールを長年守ってきました。現に、メンバーが『やりたくない』、『(意図が)わからない』と言ったものは、これまでいくつも取りやめになっています」
ジャニーズJr.時代から数えると、もう20年以上の付き合い。大野がメンバーに休養の意思を初めて伝えたのは17年6月のため、ファンクラブ会員によって活動休止の第一報が知らされた19年1月までのおよそ1年半、5人と事務所は逡巡していた計算になる。
「嵐は自身らの関係性をよく、『老夫婦のよう』と言います。焼肉屋に行っても、黙々と焼き、食べるだけ。この期に及んで、さしたる会話は交わさないのです。普段も特に言葉は少なく、それでいてやることは決まっている。楽屋では櫻井翔と相葉雅紀が正面に座る。櫻井はテレビの近くを陣取り、スイッチを入れる。これが慣例らしい」(前出・芸能関係者)
「5人の合意」が嵐ルール。大野の休養願望による活動無期休止は、ルールにのっとった決断なのだ。
(北村ともこ)