現役ジャニーズの心の師匠は、先輩ジャニーズだけにとどまらない。バラエティ番組での共演を機に、お笑い芸人と公私ともに親しくなることも多い。
今やMCとして確固たる地位を築いている中居正広は、芸能界の友だちはほぼ芸人。それも、年上の大物が目立つ。ナインティナイン・岡村隆史やダウンタウン・松本人志、タモリ、笑福亭鶴瓶は、心を開く数少ない先輩。この10年でグンと距離を詰めたのは劇団ひとり、陣内智則、アンジャッシュ・児島一哉など。彼らは麻雀仲間で、朝までいっしょに過ごすことも珍しくない。
そんな交友関係の中、一番古い付き合いは“国民的リアクション芸人”出川哲朗だ。
「中居の初冠番組『中居くん温泉』(96年/読売テレビ・日本テレビ系)で3年近く共演したことで、親しくなりました。当時の出川は“抱かれたくない芸人”ランキングの上位常連。以降30年にわたって、始まっては終わっていった中居のレギュラーバラエティにすべて出ています。16年にSMAPが解散しましたが、中居は事前に、『残念だけど解散することになっちゃったんで。詳しくは今度話すから』という旨のメール出川に送っています」(芸能関係者)
中居は超がつくほどの努力家。特番で司会に臨むことが決まると、何日も前からシミュレーションして、ノートにびっしり書きこんで予習をする。20代から変わらぬ姿勢を、出川は尊敬している。
出川が見習うジャニーズはもう1人いる。TOKIO・城島茂だ。こちらはロケのプロとして、嫉妬心を燃やすほどだ。
「かなり昔のことですが、山からヌルヌルの潤滑油で滑ってきて飛び、飛距離を競うというロケで2人は一緒になりました(笑)。城島は着地した瞬間、たまたまプールの縁に体が乗りました。ここでリーダーはカメラがズームするまでのわずか数秒で、体を横にズラせて、プールとプールの間に挟まったのです。当然、現場は大爆笑。出川は嫉妬したそうです」(前出・芸能関係者)
リアクション芸の頂点を極めた出川を脱帽させた城島。一方、友人ながらもいまだに学びが多い中居。ジャニーズタレントとの共演が豊富な出川をもってして、この2人のプロフェッショナルな生き方には、いまだ頭が下がるという。
(北村ともこ)