フィギュアスケートの高橋大輔選手が主演を務めるアイスショーが7月26日から28日まで横浜アリーナで開催された。「氷艶hyoen2019‐月光かりの如く‐」とのタイトルで、演出には宮本亜門を迎え、フィギュアスケートと源氏物語を融合させた氷上エンタテインメイントだ。
「俳優、フィギュアスケーター、和太鼓奏者、アクロバティックパフォーマーとさまざまな演者が登場しましたが、役者もスケート靴を履いて演じるなど、それぞれがその技を惜しみなく出しきった舞台でした。なかでもファンを驚かせたのが、高橋選手の演技です。長いセリフ、しかも感情を込めたセリフ回しに、なかなか生声だと気づかなかった観客もいたようです。さらに、光源氏の成長に合わせて声の調子や声色も変えていて、フィギュアスケートファンだけではなく、演劇ファンも魅了するような出来でした」(芸能ライター)
だが、ファンにとってのサプライズはそれだけではなかった。2部では、なんと高橋選手がソロで歌う場面が。しかも、クライマックスでは愛する存在を失った嘆きを歌でみごとの表現しきったのだ。
「歌に関しては、当初は録音したものを流すという話で準備が進んでいましたが、練習を始めてから、高橋選手の歌がめきめきと上達。実際にその場で歌ったほうがいいということになったのだそうです。本当に3日間しか公演が行われなかったのが残念なくらい素晴らしいショーでした。高橋選手にとっては、今度のシーズンの演技に大きな影響を与える経験だったのではないでしょうか」(前出・芸能ライター)
今回のショーは、9月、10月にBSでの放送が予定されているとのこと。しかし、いつの日か全国で再演し、その魅力をナマで届けてほしいものだ。
(芝公子)