「NHKから国民を守る党(N国党)」に入党した丸山穂高衆院議員が8月15日、自身のツイッターを更新し、童話作家の高木敏子氏に噛み付いた。
高木氏は、戦争を知らない子供たちに平和と命の尊さを知ってほしいという願いから自身の戦争体験を綴った「ガラスのうさぎ」の作品で知られる。1977年に出版された同著は、発刊されてから多くの人々に読み継がれているロングセラー。外国語にも翻訳され、世界で読まれている。
また、戦争体験を広く知らしめるため、講演活動を積極的に行ってきた。
だが、今年87歳を迎えた高木氏は、今年で講演活動を終えるという。その様子は、終戦記念日前日の8月14日、「NEWS23」(TBS系)で放送された。
講演の中で高木氏は、丸山議員が北方領土に行き、「4島を取り返すには戦争しかない」と発言したことに「もうぶん殴りたいぐらい」と憤るひと幕があった。
これに対し丸山議員は「反戦平和を訴える『ガラスのうさぎ』の著者高木敏子氏がTBSの番組で丸山穂高をぶん殴りたいくらいって発言に苦笑。戦争は怖い! 戦争はダメ! だから、戦争に関して発言した議員をぶん殴りたい! って、こりゃこの世から未だ戦争がなくならない訳だ」と綴った。
「これに対してネット上では『この男、炎上商法のつもりが、超えてはいけない一線を超えつつある』『詭弁、論点のすり替え』『この人は世間の非難から何を学んだのだろうか』など、丸山議員を批判するコメントばかり。このような“屁理屈”展開に、支持する意見は見受けられませんでした」(週刊誌記者)
国会議員が終戦記念日にネットに書き込むコメントとして相応しい内容だったと言えるのだろうか…。