お笑い芸人のゆりやんレトリィバァが8月15日、自身のインスタグラムにてモデル風の画像を公開。「this is me」(これが私)とのコメントを添えた投稿には7万件を超える“いいね!”が寄せられている。
コメント欄には〈可愛い!〉〈面白い〉といった賛辞の声が寄せられる一方で、〈セルライトが醜い〉といった容姿への批判も目立つ。それに加えて、今回の画像投稿に違和感を抱くファンも少なくないというのだ。海外エンタメ事情に詳しい女性誌ライターが指摘する。
「今回の画像に対しては《渡辺直美の路線を真似しているだけ》と苦言を呈するファンも少なくありません。その理由は主に二つあり、一つは渡辺とゆりやんは異なる個性を持つキャラなので、ゆりやんには渡辺の二の線を狙うことなく独自路線を貫いてほしいというもの。そしてもう一つは、そもそもファッションアイコンとしての評価が段違いなので、ゆりやんが渡辺の路線をまねるのは無謀というものです。いずれにしても、渡辺とゆりやんは同じカテゴリーに括られがちですが、実際にはまったく異なるタイプであることは見逃せない前提でしょう」
二人の共通点はいわゆる“プラスサイズ”のボディを持ち、いずれも海外志向を持っているという点だろう。その点ではお笑いに興味のない人が見たら同じようなタイプの芸人に見えるかもしれないが、実際には二人の芸風にはほとんど共通点がないというのだ。女性誌ライターが続ける。
「渡辺はピン芸人としてデビューした当初からビヨンセのものまねを持ち芸としていました。当時はいまほど太ってなく、ブルルンボディのビヨンセを演じるにはむしろ程良い体型だったのです。それに対してゆりやんはデビュー当初から今の体型ですし、得意とする授賞式スピーチネタも洋楽アーティストのものまねではなく、途中に日本語を織り交ぜるという不条理ネタ。このように二人は出発点からしてまったく方向性が異なっていました。そして現在、渡辺はGAPのモデルに抜擢されたり、世界的ファッション誌『VOGUE』のYouTubeに出演するなど、ファッションアイコンとしての地位を築いています。それに対してゆりやんは、人気オーディション番組『アメリカズ・ゴット・タレント(AGT)』で話題を呼んだものの、それはあくまでプラスサイズの体型で妙ちきりんなダンスを披露するという滑稽さが受けただけ。日本人がAGTで話題となったこと自体は評価すべきですが、だからといってゆりやんがアメリカのエンタメ業界に受け入れられたわけではなく、渡辺が築き上げた地位には遠く及ばないのが現実です」
そういった二人の差は今後、埋まっていくことはあるのだろうか?
「日本のマスコミではゆりやんの英語力をやたらと持ち上げていますが、それはピント外れの視点でしょう。アメリカのエンタメ業界では英語ができるのはごく当たり前のことであり、ゆりやんが英語を喋れることに誰も驚いたり感心したりはしません。そしてゆりやん自身はアメリカの基準ではなんら突出した才能を持っておらず、今回のモデル風画像にしても《太ったコメディアンが滑稽なことをやっている》に過ぎないのです。それに対して渡辺は英語力こそまだまだですが、それ以上に彼女自身のファッションや生き方が現地で評価。ビヨンセなどアメリカ流のエンタメに対するリスペクトも伝わってくるので、アメリカ人のハートに響くのです。なにより『VOGUE』の公式サイトで披露したメイク動画が750万回も再生されていることが、彼女の高評価を如実に示していると言えるでしょう」(前出・女性誌ライター)
どうやらゆりやんは無理に渡辺に寄せることなく、独自の路線を突き進んだほうがいいのかもしれない。
(白根麻子)