元SMAPの稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾がジャニーズ事務所を退所して、9月で丸2年になる。新しい地図として再スタートを切ってからは、ジャニーズ残留組の木村拓哉、中居正広と関係が断絶。ジャニー喜多川社長の家族葬にも、退所した3人は出席しなかった(中居は生放送出演のため欠席)。後に、連名でコメントを発表している。
袂を分かって、まもなく3年。ところが、出会いからおよそ30年の絆はホンモノで、かつては別の現場で同じ行動を起こしていたと、テレビ番組制作会社の構成作家が振り返る。
「まだ『SMAP×SMAP』(フジ系)があったころ、週に2回の収録の昼食と夕食は、フジが発注したケータリングでした。でも、中居は年に1度、現場スタッフに恩返しの意味を込めて、年末に自腹で大盤振る舞いをしていました。ある年は、ラーメン店を寸胴の鍋、従業員ごとまとめて手配したんです。スタジオ横の小さな廊下で、店員さんがアツアツのラーメンを振る舞っていました」
そのラーメン屋とは、元プロ野球選手で、現在は読売ジャイアンツ一軍内野守備兼打撃コーチの元木大介が経営していた「元福」。かつては都内で2店舗あったが、すでに閉店。中居は大のジャイアンツファンで、元木とはプライベートでも親しい。そのため、「スマスマ」でのケータリングになったようだ。
稲垣もまた収録現場にラーメン店を丸ごと差し入れている。こちらは、フードトラックを撮影スタジオの外に横づけする大規模なものだった。
「そのトラックには、『稲垣吾郎様からです』と書かれていて、地元の福岡から上京してまもなかった博多大吉が、偶然通りかかって目撃。『人を連れてくるんだ、東京って』と仰天したそうです。店員の麺さばきがかなりのものだったことも、印象に残っているそうです」(前出・構成作家)
かつて木村拓哉は、カフェやハンバーガーショップを主演ドラマの撮影現場に丸ごと差し入れたことがあった。SMAPにとっては、お店をまるごとデリバリーするのは珍しいことではないのかもしれない。SMAPはやはり、スーパースターだった。
(北村ともこ)