8月10日に米ロサンゼルスで開催された日系人のイベント「二世週日本祭」(Nisei Week)に、ジャニーズJr.のユニット「美 少年」が参加し、話題を呼んでいる。そのライブを現地に赴いた嵐の松本潤が見守っていたこともまた、ファンの興味を集めているようだ。
8月20日発売の「女性自身」によると、松本は事務所の後輩たちに対し、アメリカでも通用するパフォーマンスのアドバイスをしているという。その松本は嵐のコンサートで演出も手掛けており、嵐の活動停止後は裏方の仕事を増やすとも言われている。だが、松本にアメリカで通用するパフォーマンスの演出は可能なのか…アメリカのエンタメ事情に詳しいライターは、このように断じる。
「正直なところ現状では、ジャニーズのグループがアメリカに進出しても、在住日本人や日本文化好きといったニッチなファンからしか支持されないでしょう。アメリカには日本流のアイドル文化がなく、ボーイズグループという括りになりますが、その視点で見た場合、ジャニーズグループの力量不足は明らかだからです。歌もダンスもアメリカのエンタメ界に通用するレベルにはなく、得意とするバラエティ力を発揮するには英語力がなさすぎる。それこそ『美 少年』のライブは、それを露呈する形となってしまいました」
ロサンゼルスのステージで美 少年は「センキュー!」「イェイイェイ!」程度しか口にせず、あとは丸覚えした英語での自己紹介をなんとか言い切っただけ。歌とダンスのレベルはジャニヲタ視点でも《下のほう》なのは明らかで、これではバックストリート・ボーイズやインシンクを見慣れたアメリカ人ファンには、高校生の余興程度に見えたのではないだろうか。
ただ一部には、ジャニーズのアメリカ進出に可能性を見いだす声もあるという。そこにはアメリカのエンタメ業界に芽生えた変化が影響しているというのだ。
「最近では『アフター・ロミオ』のように、YouTubeをきっかけにデビューするボーイズグループも増えています。彼らのパフォーマンス力は高いとはいえず、とくにダンスはそこらの日本人グループのほうが上手いほどですが、そこはYouTube出身という親しみやすさで若者たちに浸透しています。そうなると国境を超えるYouTubeを活用しない手はありません。日本人タレントにとって最大の障壁である英語力さえクリアできれば、バラエティ対応力の強いジャニーズタレントの強みを発揮できる可能性も。すでに世に出ているグループでは無理かもしれませんが、帰国子女やインターナショナルスクールに通っている人材でグループを結成すれば、ジャニーズのアメリカ進出が現実化するかもしれません」(前出・ライター)
数年後にはアメリカを主戦場とするジャニーズグループが生まれているのかもしれない。
(白根麻子)