今年も「24時間テレビ 愛は地球を救う」(日本テレビ系)が、賑々しく放送された。
同番組に対してはこれまでも「チャリティの冠をつけた“日テレ夏祭り”」などと揶揄されてきたが、今年は“ジャニーズ祭り”といっても過言ではなかった。それは、7月に亡くなったジャニーズ事務所の社長だったジャニー喜多川氏を追悼するプログラムが組まれたことも一因だ。
「生涯を捧げたエンターテインメント ジャニー喜多川の想い」と題されたコーナーでは、少年隊の「仮面舞踏会」、亀梨和也と山下智久の「青春アミーゴ」、光GENJIの「STAR LIGHT」など過去のヒット曲を嵐やHiHi Jets、美 少年、少年忍者らが歌唱。今年ブレイクしたKing&Princeはデビュー曲「シンデレラガール」。そして、嵐のデビュー曲「A・RA・SHI」を来年デビューするSixTONESを加えて熱唱した。この企画に対してネット上では「ジャニーさんが亡くなった事と24時間テレビなんの関係があるの?」「チャリティ番組じゃなくてもはやジャニーズ特番」などの批判があがった。
「イチ芸能事務所の社長の追悼を『24時間テレビ』でやる意味がわかりません。ジュニアを売り出すためのコーナーにジャニーさんを利用したのかと疑問を抱きました。ジャニーさんのお別れ会は東京ドームで行うのだから、そこで所属タレントが歌唱して追悼すればいいじゃないですか。この企画を通した日テレのモラルが問われると思います」(芸能ジャーナリスト)
集まった募金で、多くの障がい者、難病患者が助かっているのも現実だが、この番組の目指していたのは“お祭り”ではないはずだ。