8月25日に放送された日曜劇場「ノーサイド・ゲーム」(TBS系)の平均視聴率が9.7%と一桁台に急落。これまで「半沢直樹」「下町ロケット」シリーズを手掛けた人気作家・池井戸潤の同名小説のドラマ化だけに、衝撃が走った。
「第一話の平均視聴率は13.5%と好スタートを切り、前回の第6話も13.0%と好調だっただけに驚きの声が上がりましたが、原因は日本テレビの特番『24時間テレビ42』のチャリティー駅伝の第4走者いとうあさこのゴールが、番組終了の21時までに待ち合わず、感動のシーンがズレ込んだために、真裏のこの番組がトバッチリを食らったというわけです」(スポーツ紙記者)
このドラマは、大手自動車メーカー「トキワ自動車」のエリート社員、大泉洋演じる君嶋隼人が工場に左遷され、低迷中のラグビーチーム「アストロズ」のGMとしてチームと自分自身の再起を賭けて戦う企業ドラマ。
「ラグビーを題材にしていることもあって、過去の池井戸ドラマよりも泥臭く、イケメンも見当たらないため、番組開始前は心配する声も上がっていましたが、泥臭くてもまっすぐ突き進むラガーマンたちのドラマに称賛の声が寄せられています」(テレビ誌ライター)
しかもこのドラマ、元日本代表の廣瀬俊朗や斉藤祐也をはじめラグビー経験者が迫力満点のプレーを見せることから、白熱の試合シーンにも注目が集まっている。
「中でも『アストロズ』の主将・岸和田徹を演じる俳優・高橋光臣は自身もラガーマン。花園にも出場経験のある強豪校・啓光学園の出身だけに思い入れもひとしお。オーディションを勝ち抜き、監督に『お前がキャプテンだ!』と言われた時には鳥肌がたったとコメントしています。また別の取材でも『役者を始めた時から、ラグビードラマに出演することが目標の一つ』と熱い思いを語っています」(前出・テレビ誌ライター)
今回のドラマへの熱い思いを語るには、他にも理由がある。
「高橋は2006年、戦隊モノ『轟々戦隊ボウケンジャー』(テレビ朝日系)でテレビドラマ初主演。2012年NHKの朝ドラ『梅ちゃん先生』でヒロイン・堀北真希の恋人役を演じ話題を呼んだものの、その後当たり役に恵まれていません。37歳の今こそ、ブレイクするラストチャンスなのでは」(前出・スポーツ紙記者)
今回の役で、泥臭くてもいいからチャンスを掴んで欲しいものだ。
(窪田史朗)