お笑いコンビ・フォーリンラブのバービーが8月30日放送のラジオ番組「ACTION」(TBS系)に出演し、自虐ネタを封印した経緯を説明している。
番組では、かつてバービーがインタビューで語っていたという「自虐の時代は終わった」との言葉が紹介され、フリーライターの武田砂鉄氏から「自虐(ネタ)というのは、しないように注意されてるんですか?」との質問を受けると、バービーは「ファンの人からコメントをもらったことがあって」と過去に自虐ネタの封印を決断するに至った出来事があったと告白。
続けて、「私がテレビでデブとかブスとかでいじられることがあって、それを見た女の子が『私はバービーちゃんがブスと思ってなくて、私も同じくらいと思ってたのに、それだと私がデブやブスと言われている気がして、すごくショックだった』と(コメントで知らされた)。その時に自虐はいけないなと思って」と語り、バービーを自身と重ねて応援しているファンを傷付けない為にも自虐ネタを封印する決断を下したという。
また、「あと、自虐をするって、物差しを持っていることじゃないですか。ここはいじって良い、ダメとか。全ての人が平等とか言ってる割に自虐の物差しが許されるのはおかしいなと思って。そこは差別してはいけないなと思います」と持論を展開。こうした理由から、体格や容姿をネタにすることは控え、“自虐ネタ”とは距離を置いているようだ。
「一時はアンタッチャブルの“ザキヤマ”と顔が瓜二つだと話題になっていたバービーですが、たしかに以前に比べると周囲から容姿のいじりをされてもあまり反応せずに受け流すことが多く、自信を持って恋愛エピソードを語る場面もあるくらいです。その背景にはファンを傷付けたくないという想いがあったのだと分かり、ネットでは『意外と思慮深い』『自信持って良いと思うよ。明るくて良い子だと思う』『バービーって頭良いよね』『バービーみてるとなんか元気でる』と好評。また、『バービーは顔の造り自体はブスじゃないよ』『肌綺麗になったね』『バービーはイッテQの登山企画で女芸人が辛い時も盛り上げてて凄かった』などといったバービーの容姿や根性を評価する声もありました。普段は厳しく辛辣な書き込みが散見される掲示板においても、バービーの自虐ネタに関する発言は絶賛を集め、好感度は“爆上がり”状態です」(テレビ誌ライター)
とはいえ、主要なバラエティトーク番組のMCや司会者、そして共演するタレントがバービーと同様の考えを持っているかといえば、現状は厳しく、容姿やイジりネタに関する意見も様々だろう。
視聴者が繊細になればなるほど、タレントもまた言葉を慎重に選ぶ時代がやってくる。バービーの“自信満々”な振る舞いこそ、今後の女芸人が歩むべき道なのかもしれない?
(木村慎吾)