年末恒例の「NHK紅白歌合戦」では近年、朝の連続テレビ小説で活躍した女優が紅組司会を務めるという流れが定番化している。ところが今年はその流れに変化が生まれそうだというのだ。
「朝ドラから紅組司会という流れは、10年度前期の『ゲゲゲの女房』でヒロインを務めた松下奈緒に始まります。それ以降、『おひさま』の井上真央、『梅ちゃん先生』の堀北真希、『花子とアン』の吉高由里子、『ひよっこ』の有村架純、そして『なつぞら』の広瀬すずと続いてきました。ただ広瀬の場合は連ドラの放送後ではなく、連ドラ100作目の節目という理由から放送前に司会を務めており、他の女優とは事情が異なっています。そのため今年末の紅白では、適任の女優が見当たらない状況なのです」(業界関係者)
ちなみに9月30日から放送される19年度後期の「スカーレット」では戸田恵梨香がヒロインを務めるが、さすがに朝ドラの放送中に司会を務めるというのは考えづらいところ。新しもの好きのNHKとしては話題性を備えたタレントを充てたいはずだが、今年は誰が司会を務めるのだろうか。
「NHK側が第一候補として白羽の矢を立てているのは、指原莉乃だともっぱらの噂です。バラエティ番組で活躍する女性タレントのなかでは知名度、実力ともにトップ級で、長丁場の紅白司会を安心して任せられると評判。そして指原本人も4月29日にHKT48を卒業し、アイドルから脱皮した姿を見せたいと躍起なことでしょう。現時点ですでに若手女性タレントのなかでは安定したポジションを築いていますが、紅白司会という箔をつけることで、さらなる地位の安泰を狙いたいはずです」(前出・業界関係者)
果たして、大晦日にNHKホールに立つ紅組司会は誰なのか、注目の集まるところだ。
(浦山信一)