ジャニーズ事務所・ジャニー喜多川氏の「お別れの会」が東京ドームで執り行われた翌9月5日、錦戸亮が関ジャニ∞からの離脱を表明した。昨年4月にグループから渋谷すばるが脱退しているため、エイター(関ジャニファンの呼称)のショックは計り知れない。
渋谷は15歳で、錦戸は12歳で関西ジャニーズJr.の一員になった。その後、渋谷は21年間、錦戸は22年間にわたって関西発のジャニーズタレントとして歌にダンス、バンドに役者、バラエティに司会にロケほか、十分すぎる経験を積んだ。
昨年大みそかでジャニーズとの契約を終えた渋谷はその後、ギターを抱えたバックパッカーとして、カンボジアなど東南アジアを訪問。現地で感じたことを作詞にして、作品づくりに精を出している。
今年4月、大手外資系レコード会社のワーナーミュージック・ジャパン内に自主レーベル「World art」を設立。Twitter、Instagram、YouTubeで公式アカウントを開設し、10月9日に初のソロアルバム「二歳」をリリースする。ファンクラブの会員数はすでに3万人を突破しており、成功するのは間違いなさそうだ。
錦戸も、“先輩”渋谷に負けず劣らずの活躍ができるはずと予想されている。ある芸能関係者によると、それは英語力の高さが理由だという。
「かねてから海外志向が強かった錦戸。世界を股にかけた音楽活動を成功させた元KAT-TUNの赤西仁、外国人との交流がさかんな山下智久と親友で、彼らから強い刺激を受けていました。今年1月には、主演映画『羊の木』の日本外国特派員協会の記者会見で流ちょうな英語を披露。これは珍しいことではなく、長きに渡って英語にふれてきた証です」
趣味はサーフィン。国内のみならず、何年も大好きなハワイまで波乗りに行っている。今年の正月明けにも、多忙なスケジュールの合間を縫って渡航。親友の自宅に泊まりながら、波乗り、自炊を繰り返す優雅な時間を送っている。
「すばるや錦戸よりももっと早く、10代、20代前半でジャニーズを卒業して、大成功した有名人は少なくありません。郷ひろみをはじめ、ジャニーさんがマネージャーだった川崎麻世は、ミュージカル俳優として引く手あまたです。元シブがき隊の薬丸裕英は司会者兼コメンテーター、元たのきんトリオの野村義男はトップギタリスト、元NEWSの森内貴寛はONE OK ROCKのボーカル・Takaです。反町隆史は、元平家派の一員ですからね」(前出・芸能関係者)
錦戸がこれら大物に続くことは間違いない。好きな俳優はジェイク・ギレンホール、デンゼル・ワシントン、ラッセル・クロウで、視線はすでに海外に向いている。
関ジャニという庇護をみずから脱した英断に、明るい未来が待っていることを願いたい。
(北村ともこ)