ロックバンド・BUMP OF CHICKEN(以下、バンプ)の未公開映像が9月13日放送の音楽番組「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)にて、公開された。
この日の同番組では出演アーティストの初登場映像をランキング形式で振り返る企画を実施。その中でバンプは23位にランクイン。14年7月の初登場回の映像が流されている。
同バンドは00年にメジャーデビューしているものの、地上波で生パフォーマンスをしたのはこの日が初だった。
オープニングでボーカルの藤原基央は「楽しんで、精いっぱいやらせていただきたいと思います」と意気込みを語っていた記念すべき地上波初パフォーマンスは、六本木ヒルズアリーナにある特設ステージにて行われ同年に発売されたアルバム「RAY」から「虹を待つ人」「ray」の2曲を演奏すると、メンバーたちは笑顔で手を振り、ファンの声援に応えている。
そして、今回はテレビでオンエアされなかったそのパフォーマンス直後のライブMCの模様を初公開、それが大きな反響を呼んだようだ。
藤原はまず「みんな今日集まってくれてありがとうね。どうもありがとう」と集まったファンに感謝を伝えると、「あのさ、Mステのスタッフのみんな親切にしてくれるしさ。だけど、俺たちさ、めっちゃ緊張してたのね」と、初のテレビ生パフォーマンスの心境を告白。
続けて、「緊張してて、(オープニングで)自分が何しゃべってるかわかってないんだけど…ここ(特設ステージ)来て、さっきリハやって、みんながいて、『わっ仲間がいる』って思って。みんな今笑ってくれたけど、俺たちは本当、泣くほどうれしかったです。本当ありがとう」と、ファンの存在がどれだけ心強かったかを説明して、改めて感謝の気持ちを伝えている。
ファンであれば嬉しいに違いない藤原の言葉。涙を流すオーディエンスの姿も映されていたが、この未公開映像にはネット上にも「こんな言葉かけられたら、そりゃ泣くわ」「藤原くん、好きだわ」「バンプのファンでよかったと強く思いました」といった声が上がっており、多くのファンの胸に深く突き刺さった様子が伺える。
「バンプは人気バンドであるにも関わらず、テレビ出演が少なかった。その理由は、ライブへの強いこだわりを持っているということ。過去にはメンバーから『テレビでは本当の自分たちを伝えることができない』『ブラウン管の前で評価されたくない』と発言していたことも有名で、その言葉の独り歩きから、熱心なファンではない層からは発言だけが切り取られ、ネガティブなイメージを持たれていたかもしれません。しかし、この未公開MC映像を見て、気取らずにファンに対する感謝の気持ちを素直に伝える姿に好感を持った人は多いようですね」(エンタメ誌ライター)
今後はより一層に彼らを見守るファンたちの眼差しや声援は暖かくなることだろう。
(田中康)