A.B.C-Zの塚田僚一といえば、美マッチョボディの持ち主として知られる。幼少期は体操五輪選手になることを本気で夢見ており、今でも良質な筋肉を手に入れるためならどんな努力も惜しまない。
根が真面目で、スポーツとアニメ、ダンス以外のことに目をくれなかった。ゆえに、ケンカのしかたがいまひとつ。バリバリの男社会であるジャニーズ事務所に入所後、世代が近い者同士で衝突しても、上手にケンカすることができないことがしばしばあった。ある時はKis-My-Ft2を相手に、感情を爆発させたこともあったという。
「A.B.C-ZとキスマイはジャニーズJr.時代、先輩のバックダンサーの2トップで絶大な信頼を得ていました。デビューする前、バックの仕事でツアーを周っていたとき、移動の飛行機で寝ていた塚田の席を揺らしてくる人がいました。後ろの席にいたのはキスマイの千賀健永。塚田は千賀のしわざと思い、『やめて』と注意したそうで。それにもかかわらずおちょくるかのようにまた揺らしてきたので、『いい加減にしろ!』と叱り、つかみ合いになりました。塚田のピアスが吹き飛ぶほどの激しいもみ合いだったそうです」(アイドル誌ライター)
犯人は千賀ではなく二階堂高嗣。その事実を塚田が知ったのは、16年7月にオンエアされた「ABChanZoo」(テレビ東京系)の本番中。塚田はすぐ千賀に謝ったという。これは塚田がしっかりとコミュニケーションを取っていて、争い事に慣れていれば防げたトラブルだ。
さらにこんなこともあったという。
「08年に最年少で15歳の橋本良亮が加入したことで、A.B.C-Zは本格的に動きはじめました。ところが2人は、事あるごとにぶつかった。沖縄ライブのときにも、本番前にケンカ。橋本はつかみかかったが、ケンカ慣れしていない塚田はやり返すことができず、橋本の衣装ラックをすべてひっくり返して溜飲を下げたそうです」(前出・アイドル誌ライター)
人ではなく、物に八つ当たりするのが塚田の常套手段だとか。
「当時の橋本は、練習をサボりぎみ。キャリアでは10年も先輩の塚田が、『リハーサルからちゃんとやらないと、本番も成功できないよ』と注意しましたが、本番で成功するのははっしーで、間違えるのは決まって塚田さんだったとか(笑)。青山劇場の舞台でケンカが起きたときも原因は塚田のミス。自分に非があるため、怒りの矛先を見つけられずにいた塚田は、監視カメラに向かって『な~に見てんだよ!』とブチ切れることしかできなかっそうです」(前出・アイドル誌ライター)
そんな橋本と塚田だが、3年ほど前からは自宅で遊ぶほどの仲良し。ケンカするほど仲がいいとはよく言ったものだ。
(北村ともこ)