ジャニーズタレント史上最高となる24歳の年の差婚で、49歳にしてパパとなるTOKIOの城島茂。結婚が明らかになった9月27日の深夜から、メディアは祝福ムードに包まれた。
そんな城島は、TOKIOを結成するおよそ2年前、デビューのチャンスをつかんでいる。オールドジャニヲタにとっては忘れがたいユニット「平家派」で、だ。光GENJIのバックダンサーとして88年、シングル「剣の舞」のリリース時に結成されたユニットは、幾度となくメンバーチェンジを繰り返したあげく、自然消滅。ジャニーズ事務所に残ったのはTOKIOの城島と国分太一、V6の井ノ原快彦と坂本昌宏と長野博だけだ。
消滅後は仕事に恵まれず、アルバイトをする者も現れた。暗黒の時代から先に脱出できたのは、TOKIOに選ばれた城島と国分。坂本は、TOKIOのデビューイベントのバックダンサーを務めるという辛酸をなめている。
このイベントのリハーサルで情けないことに城島は年下のメンバーから怒号を飛ばされていたことがあるという。芸能リポーターだ。
「19歳の国分が、23歳でキャリアも上の城島に向かって、『おいっ!ちゃんとやれよ!』と雷を落としたのです。リハの時間がなかったうえに、楽器トラブルが起こり、そのあいだに急きょバックのV6を呼んで、場当たり(アーティストのステージの立ち位置)確認。リハ順を変えていた最中に飛んだ怒号でした」
非は城島にあった。平家派時代の旧友が姿を見せてうれしくなり、ふざけてしまったのだ。それが国分の逆鱗にふれた。
「リハ時間がなく、トラブルが起こり、段取りも変わったイライラが募っていたので、国分は『おまえ、もういい。もう帰れ!』と言い放ちました。先輩が怒鳴られている姿を見たくない坂本は、目をそらせたといいます」(前出・芸能リポーター)
TOKIOは9月でデビュー25周年をむかえ、結婚発表時に城島は、TOKIOはこの先も続く旨の意思をファンクラブ宛のコメントで表明している。いっぽう、V6は来年が20周年アニバーサリー。デビューからメンバーの増減がない唯一のグループとして、風格は増すばかりだ。
城島がゴールインしたことによって、元平家派で独身は坂本だけ。オールドファンとしては複雑か。
(北村ともこ)