タレントの鈴木奈々が10月1日放送の「しくじり先生 俺みたいになるな!!」(テレビ朝日系)に出演し、駆け出しの頃にお笑いタレントの有吉弘行から受けたという助言を明かしている。
激しい身振り手振りを交えたオーバーリアクションで大声を張り上げ、愛嬌に満ちた“おバカタレント”としての地位を確立してきた鈴木だが、テレビへのデビュー当初は荒削りな部分も多く、とある番組で有吉と共演した際には「1本1本(の番組収録を)全力で丁寧にやることが大事」とのアドバイスを頂戴したという。
しかし、その後も鈴木はお茶の間や共演者が辟易するレベルの大袈裟なリアクションや“うるさい”トークを止めようとはせず、モデルという立場でありながら過激な下ネタへの言及も繰り返し、遂には大御所の加藤茶や出川哲朗から女性としての品性を保つように注意されたとも述懐。加えて、「母親もめちゃくちゃ悲しんでました。下ネタを披露したり、アンダーウェアを見せたりしたら恥ずかしくなるのは当然。本当に反省してます」と涙ながらに荒削りだった芸風を悔いた。
「そこで鈴木が思い出したのが有吉からの『1本1本全力で丁寧にやるべき』という言葉だったようです。モデルやグラビアアイドルとバラエティで仕事をすることが多い有吉は、彼女らが声の大きい芸人や共演者らに負けじと、薄い内容のトークであっても必死で大声を張り上げて奮闘する姿を見てきました。しかし、突き詰めるとそのやり方は過激さや勢いが限度を超え、注目を集めるという名目で最終的には下ネタや下品な笑いに手を染めることに繋がりかねません。鈴木も求められるがままにそうした笑いに走っていた時期もありましたが、有吉の言葉によってセーブできたようです。一時期、バラエティアイドルは“どれだけ過激なぶっちゃけトークができるか”に焦点が集まりすぎていた風潮があり、周囲から上手く乗せられてしまったことで短命に終わってしまう女性タレントも多くいましたからね。有吉から鈴木への助言は、息の長いタレントになってほしいという願いがあったのかもしれませんね」(テレビ誌ライター)
自身もかつて猿岩石結成時代のブレイクから一気に人気が急降下する“地獄の日々”を味わった有吉。一つ一つの仕事を繊細にこなしていくストイックな姿勢こそ、売れっ子タレントへの最短ルートということなのだろう。
(木村慎吾)