アイドル活動をする20代女性を襲ったとして逮捕されていた男が、被害者の住所を特定する為に顔写真の瞳に反射した景色を手がかりにしていたことが10月8日、分かった。
昨今ではアイドルとファンの距離感が密接となり、女性自身が運営するインスタグラムやツイッターでもプライベートに関する投稿が増加傾向にある中、悲劇は起きてしまった。先月、ファンが応援している女性アイドルをその自宅前で襲ってしまう事件が発生し、取り調べの結果、犯人がアイドルの住所を特定すべく「SNSに投稿された女性の写真の瞳に写った景色を手掛かりにした」と供述していることが分かったというのだ。
「恐ろしい事実ではありますが、頻繁にSNSを更新する著名人やアイドル活動を行う女性は知っておくべき注意点でしょう。過去にはネット上で写真の背景に映り込んだ車のボンネットに反射した景色から住所を特定したケースや、窓ガラスに映り込んだ微かな景色も“特定班”にとっては大きなヒントとなってしまいます。写真のフレームに入る全ての要素は危険なヒントになってしまう可能性があり、たまに自宅タワーマンションのエレベーター内にある鏡でファッション自撮りをしている著名人が居ますが、かなりの危険な行為になり得ます。たとえマンションの警備が厳重であっても、どこに住んでいるかがバレてしまえばどんな事件にも巻き込まれてしまいますからね。スマートフォンやSNSの普及によって便利な世の中になりましたが、その反面、普通の感覚で使用していれば見落としてしまう可能性が高い“危険因子”も溢れてしまったと言えます」(エンタメ誌ライター)
また、昨今の女性芸能人は自撮り撮影を行う際に明るくするための光やフラッシュを当てることが多く、瞳に現在地を示す景色が映り込みやすい要因でもある。
ネットでは今回の驚愕の住所特定手口に対して「この分析力を別のことに使うことはできなかったのか」「どれだけ自衛を心がけても相手がここまでハイスペックだと防ぎようがない」「SNSへ投稿する写真はせめて低解像度にするべき」「探偵事務所で働くのがベターな気がする」などの声が上がっており、一様にその手口には唖然とさせられている。
SNSの更新にはやはり細心の注意が必要ということだろう。
(木村慎吾)