大晦日の風物詩「第70回NHK紅白歌合戦」の司会者が10月18日に公式サイトで発表され、白組司会・嵐の櫻井翔、紅組司会・女優の綾瀬はるか、総合司会・内村光良に決定。この人選に注目が集まっている。
「白組司会者の櫻井は、2010年から嵐のメンバーとして5年連続して司会を務め、個人としても去年に引き続き、2年連続。赤組司会者の綾瀬も2013年、2015年にも司会を務めるベテランコンビ。令和初、しかも70回目の節目となるだけに、NHKも経験者を選んだようです」(テレビ誌ライター)
近年は、2010年「ゲゲゲの女房」の松下奈緒、2011年「おひさま」の井上真央、2012年「梅ちゃん先生」の堀北真希、2014年は「花子とアン」の吉高由里子、2016年、2017年は「ひょっこ」の有村架純と、朝ドラのヒロインが赤組司会を務めることが多く、今回も朝ドラ100作目でヒロインを演じた広瀬すずが二年連続で紅組司会を務めるのではないかと見られたが、蓋を開けてみれば、綾瀬はるか。驚きの声も上がっている。
「2013年には大河ドラマ『八重の桜』に主演。2015年には大河ファンタジー『精霊の守り人』にも主演。今年も大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』で、いだてんこと金栗四三の妻・スヤ役を演じたため、去年の紅白でも赤組の司会に名前が挙がっていました。去年は記念すべき朝ドラ100作目でもあり、『なつぞら』のヒロインの広瀬に司会の座を譲りましたが、今年はオリンピックイヤーを前に満を持しての登場です」(女性誌記者)
そこで気になるのが、今年の大河ドラマの低迷ぶりだ。10月13日の放送でも、ラグビーW杯「日本対スコットランド」の裏とはいえ、平均視聴率3.7%と大河ドラマ史上最低視聴率を更新している。
「『あまちゃん』で朝ドラを復活させた宮藤官九郎を脚本家に起用して、鳴り物入りで始まった『いだてん』。いくら視聴率が悪いとはいえ、オリンピックイヤーを前に紅白で取り上げないわけにはいかない。そこで主演した中村勘九郎や阿部サダヲが、応援にかけつけても恥をかかせないように、赤組司会者に綾瀬を起用したという見方もできます」(前出・女性誌記者)
来年の大河ドラマ「麒麟がくる」に主演する長谷川博己も、審査員など何らかの形で大晦日の一大イベントに関わるはず。今年の低視聴率を引きずらないためにも、綾瀬の赤組司会起用は英断なのかもしれない。
(窪田史朗)