10月5日の大阪・梅田公演で、19年の「Endless SHOCK」が終了した。座長のKinKi Kids・堂本光一は、平穏な生活を取り戻している。「SHOCK」といえば、05年から毎年上演。今年3月の東京・帝国劇場公演の千秋楽で通算1700回を達成して、光一は自身が持つミュージカル単独主演の最多記録をさらに更新している。
在りし日のジャニー喜多川さんが作・構成・演出を担い、脚本・演出・音楽担当の光一と二人三脚で作りあげてきた「SHOCK」の世界観。初演の「MILLENNIUM SHOCK」は00年で、その後改題を重ねて、来年は20周年アニバーサリー。ジャニーさんという柱を失っても、“SHOCK魂”は継承されていく。
「Shocking SHOCK」から「Endless SHOCK」に切り替わった05年、帝劇にあるアイテムが届けられた。
「マッサージチェアです。楽屋に持ち込んだのは、SMAP時代の草なぎ剛。レギュラー番組「『ぷっ』すま」(テレビ朝日系)でゲームに勝って、賞品としてもらったのですが、大きくて、家に搬入するのが面倒だった。事務所の人に相談すると、ちょうどその時期に『SHOCK』が上演中だったので、バックヤードにあれば光一さんはもちろん、ジャニーズJr.やキャストさんが使うんじゃないかと、贈ったのです」(芸能関係者)
光一はキャスト全員に、「剛くんからいただいたんで」としっかり報告して、先輩を立てた。さらに、「ありがとうございました。使わせていただきました」という旨の手紙をしたため、本人に届けている。礼儀正しい後輩に、草なぎは感心した。
「しかし、そのチェアはもう帝劇にありません。ジャニーさんから、『光一、これ持って帰りなよ』と勧められたので、引き取ったのです。相当なジャンボサイズですが、光一の家にお邪魔したことがある後輩いわく、『すっごく大きい』ので、部屋を占拠する心配はなさそう」(前出・芸能関係者)
4年ほど前、帝劇の楽屋には、有名飲料メーカーの名前が入った長くて赤いベンチが置かれていた。A.B.C-Zの戸塚祥太が寄贈したものだ。メンバーの塚田僚一から誕生日プレゼントでもらったもので、A.B.C-Zの帝劇公演中に楽屋で使用。だが、巨大すぎて自室に持ち帰ることをためらい、千秋楽を終えたあとの置き土産にしたのだ。
ファンは入ることが許されない帝劇の舞台裏。かつては、ジャニーズタレントの手から渡ったお宝がドッサリあったのだ。
(北村ともこ)