10月19日にスタートした井上真央主演の土曜ドラマ「少年寅次郎」(NHK)が、回を追うごとに賞賛の声を浴びている。
「原作は『男はつらいよ』の山田洋次監督の小説『悪童 小説 寅次郎の告白』。朝ドラ『ひよっこ』などを手掛けた岡田惠和氏が脚本を担当。葛飾柴又の団子屋『くるまや』の前に捨てられた寅次郎の生い立ちから、14歳の旅立ちまでを描くヒューマンドラマ。母・光子(井上)が血の繋がらない寅次郎を息子のように可愛がり育てる姿に、『井上真央さんの表情ひとつひとつが泣けてくる…』『光子さんの涙、寅ちゃんの涙 演技上手すぎ!ダメだぁ泣いちゃった』といった声の他にも『5回なんて言わず、こーゆーのを朝の連ドラでなぜやらねえのか!もったいねー!!』といった声も寄せられています」(テレビ誌ライター)
井上は記者会見の席で「この作品でベスト・オブ・割烹着を目指します」と話していたが、母性愛溢れる下町のキップのいいお母さん役を見事に演じ、「割烹着ビューティ」の声も上がっている。
「子役出身で、2005年にドラマ『花より男子』(TBS系)で初主演を果たすと大ブレイク。2011年には朝ドラ『おひさま』(NHK)に主演。その年の紅白歌合戦の紅組司会を務めるなど国民的な女優に成長。しかし2015年に主演した大河ドラマ『花燃ゆ』(NHK)が低視聴率に終わり、事務所を移籍。2017年の主演ドラマ『明日の約束』(フジテレビ系)も視聴率は今ひとつ。しかし今回の作品で、『日本の母』を見事に演じ、新境地を開拓。女優として新たな可能性を見出したのではないでしょうか」(制作会社プロデューサー)
さらに10月31日には、都内で開催中の『第32回東京国際映画祭』で行われた成田凌主演の映画「カツベン」の完成披露レッドカーペットイベントにも登場。登壇した成田は劇中井上とのキスシーンもあり、「とろけるというのは、これなんだと初めて味わいました」と発言。母としてだけでなく、大人の女優としても貫禄をみせている。
「嵐・松本潤との結婚問題は、嵐が活動を休止する来年いっぱいまではお預け。現在は実際に110年前に起きた富山の米騒動の史実に基づく主演映画『大コメ騒動』の撮影中。“下町の母”に続き今回は“漁師街のおかか”役を熱演。女優としてさらに幅を広げています」(前出・制作会社プロデューサー)
井上真央、32歳。松潤との結婚問題はさておき、第二章が始まったばかりの女優業の方は、順風満帆のようだ。
(窪田史朗)