お笑いコンビ・爆笑問題の太田光が11月2日から放送した「FNS27時間テレビ」(フジテレビ系)に生出演し、昨今の吉本興業を揺るがしたいくつかの“不祥事ネタ”を連発した。
太田は、今田耕司や関根勤、そして雨上がり決死隊の蛍原徹にFUJIWARAのフジモンらが仮装してひな壇に並ぶ「さんまのお笑い向上委員会」に“ガヤ芸人”の一人として出演し、冒頭から「宮迫ー!」と現在闇営業騒動で謹慎中の宮迫博之の名前をカメラに叫ぶと、続けて「テープ回ってないよね?」「まだ許してないですよ!この反社会興業のこと!」などとぶっ込み、しまいにはツイッターにおけるPR表記なしの“ステマツイート”が物議を醸すミキの昴生に対して「京都を褒めたらお金貰えるんだろ」と絡むやりたい放題で周囲の芸人を騒然とさせた。
「普段の向上委員会であれば、MCが明石家さんまで出演者も大方が吉本芸人という構成の為、吉本の不祥事に触れる際にもさんまのさじ加減で調整された範囲内でしか話題にしませんが、そこは吉本芸人を追い越せ追い抜けと単独でキャリアを築き上げてきた太田の根性が炸裂しました。さんまも引くほどのペースで吉本をこれでもかとイジり続け、周囲の芸人もどうリアクションして良いのか戸惑うほどの暴れっぷりでした。しかし、そんな太田もフジモンの嫁でタレントの木下優樹菜による“タピオカ恫喝騒動”をイジろうとした際にはすぐさま隣に座る今田やさんまから制止され、“それはあかんねん”といった声も聞こえていました。気まずさを察したフジモンは大声で『すいませんでしたー!』と叫び、空気を読んでいましたが、あの瞬間のスタジオには“他の事は良いが、木下の件は絶対触れちゃダメ”といったようなムードが立ち込めていましたね。番組の視聴者からも件のシーンについては『ユッキーナのイジりは事務所の圧力かかってるみたいで皆マジで止めてたね』『太田が木下の話に触れかけたら、さんまさんと今田さんが止めたな』との反応や、タブーネタを押し通す太田に『こういう時の太田は一番面白い』『さすが太田!』『いじってもらった芸人は太田に感謝すべき』などのコメントが寄せられています」(テレビ誌ライター)
とりわけ木下の騒動はワイドショーなどがこぞって“スルー”を敢行し、一切触れられない状態が続いていることから、わずかながらもフジモンをイジろうとした太田へ「生放送でぶっ込んでくれてスカッとした」とする声も多い。
厳密にいえば、木下の騒動は吉本興業による不祥事ではなく、異なる事務所がメインとなって関わっている事案なだけに、闇営業やステマ騒動の延長としてイジられることは吉本にとっても複雑な立場と言えるかもしれない。
(木村慎吾)