風邪やインフルエンザのシーズン到来! そうならないためにも、早期から予防しておきたいものですよね。
ウーマンウェルネス研究会の『ウェルラボ』で記事解説をしている、帝京大学ちば総合医療センター耳鼻咽喉科の鈴木雅明さんによれば、「きちんと鼻呼吸していれば、風邪やインフルエンザにかかりにくくなる」のだとか。逆に、口呼吸になるとウイルスや細菌が鼻の線毛運動で取り除かれずダイレクトにのどまで届いたり、取り込んだ空気が加温・加湿されないことでのどが乾燥してウイルスや細菌が活性化しやすくなったりすることなどから、風邪やインフルエンザにかかるリスクがアップするそうです。
「口はいつも閉じてるから…」と安心はできません。寝ているときには、人は知らずのうちに口呼吸になっていることもあるからです。口呼吸によるリスクを低くするためには、寝るときにマスクをする、蒸しタオルで鼻を温めて鼻詰まりを軽減しておく、片方の鼻で交互に鼻呼吸をするなどの対策が必要です。そうすることで、鼻通りがよくなり、睡眠の質が高まるそうですよ。
また、日本免疫治療研究会会長、西原研究所所長、医学博士である西原克成さんの著書「呼吸健康術:口呼吸から鼻呼吸へ」(法研刊)には、口呼吸の人が赤ちゃんの“おしゃぶり”をくわえて鼻呼吸をするようにする方法が紹介されています。おしゃぶり利用で、ひどい夜間の咳がおさまったというおばあさんの事例もあるようです。
このように、医師がこぞって指摘するくらい口呼吸はよくないもののようです。これからの季節、鼻呼吸を意識して過ごしましょう。