11月23日の「デイリー新潮」が、テレビ朝日の視聴率に関する記事を掲載した。同局は10月から金曜夜のゴールデンタイムを大改革したが、失敗に終わっているという。
「テレ朝は10月から、アニメ『ドラえもん』と『クレヨンしんちゃん』を土曜夕方に移動し、代わりに19時からバラエティ番組『ザワつく!金曜日』を配置。そして20時から『マツコ&有吉 かりそめ天国』、21時から『ミュージックステーション』という編成を組みました。しかし新潮によれば、『ザワつく!』は視聴率2ケタで好評なものの、『かりそめ天国』は深夜時代の良さが失われ8%台に低下、『Mステ』に至っては5%台という悲惨な数字を叩き出しているというのです」(テレビ誌記者)
特に「Mステ」は21時に移動したことで、長年の視聴習慣が崩れたほか、若いアーティストが出演できなくなるなど、マイナス面も視聴者から叫ばれているが、このまま視聴率の低迷が続けば、打ち切りの可能性もあるという。
「『Mステ』は21時台になり、視聴者から生投票を募る『みんなでつくるMステ』というシステムを導入し、テコ入れを図りました。しかしその投票は、ジャニーズアイドルなどに『曲の最後にどんなセリフを言わせたいか?』『どんなポーズをさせたいか?』というコアなファン以外にとってはどうでもいいような内容も多く、視聴率アップには結びついていません。また、タモリのギャラや体力的な面も考えると、数年の間に打ち切りとなる可能性もあるでしょう」(前出・テレビ誌記者)
さらに近年は音楽不況に伴いヒット曲が生まれづらくなっており、音楽番組自体への関心も低くなってきている。はたして「Mステ」は、今後も生き残ることができるだろうか。