ユーチューバーのHIKAKINが11月23日に自身のYouTubeチャンネル「HIKAKIN TV」を更新し、東京都内の公式任天堂ショップ「Nintendo TOKYO」で“商品全部買ってみた”動画をアップしている。
「Nintendo TOKYOの商品全部買ったら大変な金額にwww」と題した動画内で、ヒカキンは日本初の出店となった渋谷の「Nintendo TOKYO」をオープン前日に特別に訪れると、冒頭から「ここの商品を全種類買っちゃいまーす!」と切り出し、幼い頃から思い入れが強かったという任天堂のおもちゃやぬいぐるみといったグッズを片っ端から買い占めると宣言。とりわけ、ユーチューバーとしての成功をもたらす第一歩となった「スーパーマリオ・ビートボックス」のBGMを独自にアレンジした動画を2010年にアップし、それが4680万回もの再生数を記録したことで、ヒカキンにとって任天堂は特別な存在のようだ。
兄のSEIKINも引き連れて店内に入ると、同ショップ限定カラーが施されたゲーム機コントローラーや巨大なキャラクターフィギュアなど、ファンにはたまらないスペシャルグッズを次々に紹介。また、“全部買います”とは宣言しつつも、「購入ルール」として“全種類を各1点ずつ購入”までに留め、オープンを楽しみにしている他の客へ迷惑がかからないよう配慮している点もヒカキンらしい気遣いと言えるだろう。
最終的に全商品購入価格は217万円にも上り、全額自腹で購入したヒカキン。「本当に夢が叶いました」と上機嫌に語ると、「自分で使い切れない物があったら、施設などに寄付する予定です」とも明かし、コメント欄にも「恵まれない子供達の施設に寄付する予定」との説明が付されている。
「オープン前日に特別な許可を得て撮影したということで、今や天下の任天堂ともコラボするに至ったヒカキンですが、あくまで“買い占め”ではない点を強調したり、一部を施設の子供に寄付したりと、相変わらず自身の影響力を健全に活用している印象です。視聴者からは『施設への寄付と聞いて目頭が熱くなりました』『さらっと言ってますが、普通に凄いことですからね』『めっちゃ経済回してる。夢あるな~』『やっぱヒカキンは夢を見させてくれる』という好意的なコメントが多く書き込まれており、単なる“爆買い企画”という他のユーチューバーにありがちな展開だけで終わらせない温かな配慮に感動する声が大半です。ヒカキンは幼少期に両親が離婚し、母親に引き取られて育った為、あまり欲しいものを満足に買ってもらえないことが多かったようですから、今回の企画に限らず、恵まれない子供達へのプレゼントを頻繁に続けるのはそうした理由なのかもしれません」(テレビ誌ライター)
良くも悪くも“最も注目されるユーチューバー”としての活動を続けるヒカキンだが、その変わらない社会奉仕の姿勢は多くの視聴者にとって感銘をうけるものとなっているようだ。
(木村慎吾)