阿部寛主演のドラマ「まだ結婚できない男」(フジテレビ系)の最終回が放送され、番組が制作された関西地区では10.1%。全話平均視聴率では二桁台をキープ。前作に続く高視聴率をマークした。
「このドラマは、2006年に放送され人気を呼んだ『結婚できない男』の続編。13年経ち偏屈さにも磨きがかかった53歳の桑野信介(阿部)。その運命の歯車が弁護士のまどか(吉田羊)、隣人・早紀(深川麻衣)、カフェ店長・有希江(稲森いずみ)らとの出会いから動き出すという物語。最終回では、長野で弁護士事務所をやっている母親の調子が悪いため、東京の事務所をたたもうと考えるまどかに、止めたいけど言い出せなかった桑野は一晩熟慮を重ねた上で『長野に帰るのはやめたほうがいい。あなたがいないとつまらないし、寂しくなるので』と告白。まどかは涙を流しながら『男性にそういうこと言われるって嬉しいもんですね』と答える。しかし、ここからがもう一波乱ありました」(テレビ誌ライター)
折角、ハッピーエンドになると思いきや「大事なところでかんでしまったから」という理由でもう一度話をやり直そうとする桑野に、まどかは激怒。しかし後日、再会した折に仲直りして映画を観に行くという展開でハッピーエンドを迎える。しかし、まだ予断を許さないという声もある。
「前作の最終回でも、夏川結衣演じる内科医の早川先生を家に誘ったところで終わり。誰もがハッピーエンドだと思っていたら、13年後の今作で破局していたことが明らかに。まだまだ予断を許せませんよ」(前出・テレビ誌ライター)
阿部は、映画「テルマエ・ロマエ」で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞に輝き、大河ドラマ「天地人」では上杉謙信役。またスーパー大河と呼ばれる「坂の上の雲」でも秋山好古役を務めるなど数々の映画やドラマで大役を務めてきた。ところが連ドラのシリーズもので主役を演じ、今後も続編の可能性が期待できるドラマといえば日曜劇場「下町ロケット」(TBS系)と、今作。阿部本人としても、大事にしたい作品であることは間違いない。
「今回のドラマは、前作のスタッフが再結集。桑野が住むマンションの部屋も前作で使った図面を探して設計。ダイニングテーブルやライトも同じものを購入するなど、随所に前作へのオマージュが見られます。前回の全話平均視聴率16.9%に比べると見劣りするとはいえ続編を望む声が高まれば、可能性はあるかもしれません」(女性誌記者)
阿部は現在、55歳。続編を作るなら、あまり間を空けないほうが良さそうだ。
(窪田史朗)