朝の時短術──どれだけ揺すっても起きない子どもの起こし方

 朝はただでさえ時間がないのに、子どもがなかなか起きてくれないとママまでイライラしてしまいますよね。イライラをぶつけたり怒鳴ったりしては、子どもがさらに不機嫌になって逆効果…。そこで、子どもが自らスッキリ目覚めるための工夫を紹介していきましょう。

■十分な睡眠時間を確保する

 十分な睡眠なしに、子どもがスッキリ目覚めることは難しいもの。翌日をスムーズにスタートさせるために、夜は早く眠らせる工夫をすることが一番重要です。ママが働いている場合など、夜にすべきことが多くて早く布団に入らせることがでいない場合は、思い切って夜やるべきことを朝にもってくることも考えましょう。眠たい夜に無理やり取り組んで集中できず、終えるのにも時間がかかってしまい、さらに翌朝スッキリ起きられないという悪循環を断ち切ることが大切です。

■朝一番に行うことはカーテンを開けて「太陽光を入れる」こと

 子どもの機嫌の前に、体に「朝だ」と感知させてあげましょう。体内時計を朝にするには、太陽光を浴びることが大切です。遮光カーテンを使用せず、朝になるにつれて部屋が明るくなっていくようにしてあげると、子どもが自然と目覚めやすくなります。起きる時間になったらカーテンを開けて、さらに光を取り込んで、「目覚める時間だよ」と伝えてあげましょう。その上で声をかけるようにすると、暗い中で起こすよりもずっと子どもが目覚めやすくなります。

■好きな音楽を流す、朝ごはんのいい香りを嗅がせるなどの工夫も

 体は朝だと感じていても、朝起きることが苦手でどうしてもグズグズと寝続けようとしてしまう子もいます。そんな場合は、ジリジリとうるさい目覚まし時計の音ではなく、踊りだしたくなるような楽しい音楽を流すのもいいですね。大好きな食べ物の香りを嗅げるようにしてあげてもいいかもしれません。睡眠習慣にも朝の日光を浴びることにも問題がないのに「もうちょっと寝ていたい!」と起きられない心の問題の場合は、その子が起きたくなるような工夫を追加してあげましょう。

 これらの方法は、健康で十分な睡眠が確保できている場合の対策です。夜に上手に眠れないことが原因で睡眠時間を確保できない場合は、いくらスッキリ起きるための工夫をしても根本的な解決はできません。朝の目覚めへの整えは、前日の夜から始まっています。どうしても眠れない場合は、専門家に相談することも大切です。成長期に欠かせない睡眠を確保し、翌朝をエネルギッシュに始められるように生活を整えてあげましょう。

(Nao Kiyota)

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