三が日も過ぎましたが、まだまだのんびりしている方も多いことでしょう。そんなとき、注意力不足からうっかり傷を負ってしまうこともあるかもしれません。そんな、切り傷や靴ずれなど、ちょっとした傷にピタッと貼れるのが絆創膏ですよね。
最近は、キズパワーパッドやケアリーヴなど、昔ながらの絆創膏ではないタイプのものが主流になってきました。「傷が早くきれいに治る!」と評判ですが、実は間違った使い方をして悪化してしまう人も増えているようです。
そもそも、これらは「湿潤療法」という治療法。昔は、傷ができたら乾燥させてかさぶたを作る治し方でしたが、湿潤療法は自然治癒能力を最大限に生かす方法なのです。具体的には、傷口を密封して、傷口を治す成分が入っている体液を利用します。なので、傷口をきれいに水洗いして、消毒はしません。2~3日に1回交換しますが、交換時も、水できれいに洗うだけです。
ところが、砂利などで転んで、よく洗わないまま密封してしまうと、細菌が繁殖して化膿してしまうこともあるのです。ペットに噛まれた傷も同様に、細菌が入っている可能性があります。浅い切り傷、軽いすり傷、軽いやけど以外には適していませんので注意が必要です。
深い傷や、浅い傷でも交換時に化膿しているようであれば、すぐに皮膚科を受診するようにしましょう。