昨今、美容業界で注目を集めているのが「肌診断」です。やみくもに“好み”だけで化粧品を買うのではなく、本当に自分の肌に合った品を手に入れるために、まずはカウンセリングを受けて自分の肌状態を知るという機会が、多く提供されているようです。
そんな肌診断、ついにAIが行うようになりました。しかも、スマホアプリで登場しています。それは、肌測定AIを搭載した、化粧品をレコメンドするスマートフォンアプリの「viewty」。
viewtyは、化粧品販売員や研究者、メイクアップアーティストなど200名以上の美容のプロ協力のもとに開発された「肌測定AI」を活用、化粧品をレコメンドしてくれるというものです。
実際の肌測定では、まずアプリのカメラで自分の肌を撮影。「シワ、キメ、シミ、透明感、うるおい、毛穴、肌質、肌年齢」の8項目で肌の状態を測定・評価します。これをもとに、使用中の化粧品データや肌の状態に関する蓄積データを掛け合わせ、診断結果が出ます。そして、約2万アイテムの化粧品から、レコメンドされるというワケですね。
AIは学習するところに特徴がありますが、このアプリでは、肌状態に対する印象ロジック、撮影環境による光の加減やデバイスごとのカメラ差異などを学習させ、アプリを利用する度に肌測定の精度が向上していく仕組みなのだそう。AIが、自分の肌状態をいつもチェックしてくれるとは驚きですね。
ちなみに、花王が2019年11月、皮脂から採取した「RNA(リボ核酸)」の解析技術を2020年春に実用化すると発表したばかり。将来的には、RNAから数年後の肌状態を予測し、老化などの変化を予防するといった活用も見据えているそう。
これからの肌診断は、AIによってより高度かつ精度が高まっていきそうですね。だからこそ、いち早くAI肌診断に慣れ親しんでおくのもいいのではないでしょうか。