最近、「もう誰でもいいから男紹介して!」と周囲に吹聴する30代女性を多く見かける。
そんな彼女たちが女友達や同僚に決まって言うのが「私の周りって、出会いがなさすぎて‥‥」だそうだ。
とは言え、実際に紹介してみると「年下はチョット」「お互いの家が遠いから」などと、“付き合えない”理由を考えては断るのである。つまり本音の部分では「付き合えれば誰でもいい」なんて思ってはいなく、また、紹介される男も「誰でもいい」というわけではない。しかし「じゃあどんなヒトがいいの?」と問われると、ぼんやりとした理想しかイメージできないのだそうだ。
婚活イベントを5年間主催してきた企業の社長に話を聞くと、これは「典型的な結婚を逃すパターン」なのだという。
「確かに婚活イベントでも、誰でもいいから紹介してほしいと参加してくる女性は多いですね。でも、そういう人に限って紹介すると、『もうちょっと違う人がいい』とぼんやりとした条件が増えていくんです。
私が思うに、誰でもいいと言っている女性は理想の男性に対して“基準”がないんです。『自分がこれまで出会えていないだけで、世の中には自分の“漠然とした理想が揃っている男性”がどこかにいる』と考えているようです」
つまり、決して“高望み”しているわけではないが、コレといった“具体性”がないために“なんか違う‥‥”といった印象しか持てないというのだ。前出のイベント会社社長が続けて話す。
「誰でもいいと思っている人は一度、理想ではなく『これだけはハズせない』といった“最低条件”をまとめてみては。そして、その最低条件に当てはまる男性に出会ったら、まずはお付き合いをしてみてほしい。理想には程遠いかもしれませんが、それとは違った良さに気付くこともあるでしょう。誰でもいいと言っている限り、誰も見つからないと思いますよ」
相手に求める条件が高すぎる女性は婚期を逃す、という話はよく聞くが、逆に基準がないのも婚期を逃す原因になってしまうようだ。