発酵食品である味噌に、たっぷりの野菜や海藻、きのこ類を合わせ、温かい水分で満足感を高め、食べ過ぎを防ぎやすくする料理。また、腸内環境の活性化や生活習慣予防効果が期待できる栄養素をたっぷり摂取することができ、かつ低カロリーに抑えることができる夢のような料理。実は、こうした特長を持つのが「味噌汁」なんです。そんな味噌汁も、工夫次第で健康効果を最大限に高めた“最強の”味噌汁にできるのだそうです。
医師で順天堂大学医学部教授の小林弘幸さんの著書「医者が考案した『長生きみそ汁』」(アスコム刊)では、日本人に合った最強の健康法「長生きみそ汁」が紹介されています。それによると、自律神経のバランスや腸内環境を整え、血液をサラサラにする効果が期待でき、生活習慣病や慢性疲労の改善やアンチエイジングに役立つのが長生きみそ汁なんだとか。一般的な味噌汁との大きな違いは、すりおろした玉ねぎとリンゴ酢を、赤味噌と白味噌の合わせ味噌に加えた「味噌玉」を作る点。ただの味噌汁ではなく、味噌にこだわって玉ねぎやリンゴ酢を加えることで、豊富な栄養素がさまざまな不調を予防・改善してくれるそうですよ。
味噌汁は手軽に食事の一品として加えることができ、具材の工夫次第で豊富な栄養素や食物繊維を摂取することができます。また、調理の過程で栄養素が食材から抜け出しても、汁まで取り入れることでリカバリーすることが可能。より手軽に健康維持やダイエット、疲労回復に役立てることができるのです。
“最強の味噌玉”を作って冷凍しておけば、具材とお湯を合わせるだけで簡単に調理可能。時短にもなり、うれしいことばかりですね。とくに、お酢は味噌や醤油、出汁などと比べれば、「毎日」食卓に登場させにくい調味料。いつもの食事の栄養価を格段にアップさせるアイテムとして、毎日の味噌汁で取り入れてはいかがでしょうか。
(美容・健康ライター Nao Kiyota)