子どもの「好き」を仕事につなげるために、親がやるべきサポートとは?

「文章を書くことが好きだから小説家を目指したい!」「絵本を描きたい」「ゲームクリエイターになりたい」など、子どもには夢が溢れています。そんな子どもが語る夢を応援したいけれど、「それって、専門学校に行ったところで成功するか分からないじゃない!」というものだったり、自分が子どもの頃には目指さなかった職業を目指していたりすると、どうしたらいいか分からなくなる……。そんな場合は、次のように背中を押してあげましょう。

■やったもん勝ち!?まずは「作らせてみる」

 最近は、子どもでも何らかの作品を作ったら発信することができ、話題になって商品化されることも珍しくなくなりました。修行をしなさいと専門学校に行くよりも、狭き門だから諦めなさいと言うよりも、「いいね! やってみよう!」と始めさせてしまうのが実現の近道です。そして、子どもを対象としたコンテストに出展してもいいですし、SNSなどで発信してみるのもいいですね。

 やっていくなかで「もっと上のレベルを目指したい」と子ども自身が思えれば、ぐんぐん伸びていくはずです。実際に挑戦させると本気なのかの見極めもしやすいため、このまま続けさせるか、別の世界にも飛び込ませるか、判断材料にもなりますよ。

■先に進む方向性や方法は「自分で考え・調べさせる」

 趣味のレベルでやってみる、作ってみる、の先には「腕を磨く」があります。同じ趣味の子どもたちが切磋琢磨している場所に飛び込むのもよし、独自に研究して今までにはないオリジナルの作品を作るのもよし。今熱中しているもので成功するには、どんなふうに続けていったらいいか、自分らしさを出すにはどうしたらいいか、この部分は親による“環境を用意する”サポートだけではまかないきれないものです。

 逆に、親が全てを与えてしまうと“やらされ”になってしまい、続かなくなってしまうことも。どんな場で、何を使って、何をしていきたいかを自分で考えさせ、必要があれば調べて自分で答えを出すように、サポートしてあげましょう。

 より自由に、自分の世界を職業にすることができるようになってきました。とはいえ、お金を稼ぐ方法が多様化し、働き方も自由度が増してきたからこそ、「こうすれば確実に実現する」方法がないのが難しいところ。行動力を育む意味でも、夢の実現のためにいますぐできることから、「やってみなさい!」と背中を押してあげることが、親としての大きなサポートといえるでしょう。

(Nao Kiyota)

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