羽生結弦選手の優勝、世界歴代最高得点の更新。さらに宇野昌磨選手のW表彰台を目指す「フィギュアスケート世界選手権2016」。だが、高成績とともにこの2人に課されているのが、来年度の世界選手権「出場3枠」の獲得だ。
これまで高橋大輔、小塚崇彦、織田信成などの活躍で、日本は男子も長く世界選手権で3枠を確保していたが、今年は2枠に減ってしまっている。3枠になるためには成績上位の2人の順位の合計点が「13点以下」である必要がある。
「世界選手権の結果が翌年の世界選手権の出場枠に反映されます。昨年は羽生選手に小塚選手、無良崇人選手の3名が出場しましたが、羽生選手が惜しくも2位。12位の小塚選手の得点と足してわずか1点届かず1枠減ってしまったんです。その雪辱を果たすためにもぜひ、2人には頑張ってほしいですね」(週刊誌記者)
となると、気になるのは2人の順位。とはいえ、世界歴代最高得点の羽生選手の優勝は固いだろうという大方の予想に従えば、宇野選手が12位以内に入ればOK。かなり余裕を持って見られるのではないだろうか。
「昨年は小塚選手が故障をおしての出場でしたし、無良選手も町田樹選手が突然引退し、急遽決まった出場で本調子だったとは言えませんでしたからね」(前出・週刊誌記者)
羽生、宇野の両選手にはのびのびと滑って、ぜひ日本男子に3枠を取り戻してもらいたい。
(芝公子)