X JAPANのYOSHIKIが3月1日に自身のツイッターアカウントを更新し、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中でのコンサートの開催は「危険な行為」だと綴っている。
政府からも不要不急のイベントや行事の開催を自粛するよう要請が出ており、YOSHIKIは2月29日にもツイッター上で「無観客のイベントを開催して欲しいと言われたが、断りました」「ファンの安全はもちろん、スタッフ及びメンバーの安全も大切だから」などと投稿。
しかし、歌手の椎名林檎がボーカルを務める5人組バンド「東京事変」が2月29日、3月1日に東京国際フォーラムでのライブを決行して物議を醸すと、YOSHIKIはその翌日「BAND仲間、そしてそのファンのみんなへ、自分は決して人の模範になれるような人ではないけど、こういう時の判断は間違わない。苦渋の決断を伴うかもしれないけど、今このタイミングで、コンサートを行う行為、及び参加は、危険な行為だと思う…全ての人々に対して。みんなの安全を祈っています」と呼びかけた。
「YOSHIKIは具体名こそ明かしていませんが、やはりこの指摘は多くのアーティストが泣く泣くライブの当日キャンセルすら余儀なくされている中、強行実施した東京事変に向けられたものだとする見方が強く、ネットでは『YOSHIKIさんの言葉が心に染み入ります。模範になれる人ではないとは謙虚ですね』『これはつまり東京事変さんに向けたメッセージですね』『林檎さんはなぜ決行したんだろうか?理解に苦しむ』との声が出ています。ライブの開催が危険だという発信をアーティスト側から行うケースは珍しく、また参加するファンはもちろんのこと、主催者サイドの安全にも気遣いを見せており、『さすが一流は違う』とYOSHIKIの俯瞰的なバランス感覚を称えるコメントもありました」(エンタメ誌ライター)
各々の事情なども考慮する必要があるため、一概にライブの開催を批判することはできないものの、大阪ではライブハウスで行われたコンサートへの参加者の中から、複数の感染者が出ているケースも確認されており、“強行開催”に違和感を覚える声が殺到してしまうのも無理はないだろう。
今後の感染拡大を食い止めるためにも、今こそ国民による一致団結が求められていると言えそうだ。
(木村慎吾)