女優の松下奈緒主演ドラマ「アライブ がん専門医のカルテ」(フジテレビ系)の第9話が3月5日に放送され、平均視聴率は6.4%だった。
松下演じる恩田心とともにがん治療に向き合う外科医・梶山薫を木村佳乃、恩田医師の上司・腫瘍内科の阿久津部長は木下ほうか、同僚の光野医師を藤井隆が演じている。また、恩田が腫瘍内科に配属になってから一貫して治療にあたっているがん患者・高坂民代には高畑淳子がキャステイングされている。
これだけの顔ぶれがそろいながら、これまでの平均視聴率は7.0%と芳しくない。だが、毎週見ている視聴者からは高く評価されている。特に第9話は、生きていることを実感し続けたいと頑なに抗がん剤治療を拒否し、ヨーロッパへ旅立った高坂が、その途中で倒れ、搬送されてきた。最後まで、がんを患うことの辛さ、悔しさに苛まれながらも、治療にあたってくれた医師や看護師、患者仲間に感謝しつつ旅立つのだ。
「臨終の演技に対して、視聴者からは『高畑淳子、演技上手い。ほんとに病人みたい』『やばい! 泣く。高畑さんの熱演泣ける』『もうダメだ。民代さんに涙腺崩壊』など、高畑の迫真の演技に心を大きく揺さぶられた視聴者が多かったようです」(芸能ジャーナリスト)
視聴者の中には、ドラマ設定がリアル過ぎて、自身の近親者の闘病を思い出し「見るのが辛い」という意見も。それだけ、俳優陣の演技が真に迫っているということだろう。