竹内涼真主演ドラマ「テセウスの船」(TBS系)の第8話が3月8日放送され、平均視聴率は15.3%と発表された。第1話から第5話までは11%台で推移していたが、第6話13.2%、第7話14.0%、そして第8話は15.3%と、回を重ねるごとに大きく視聴率を伸ばしている。
視聴者からは、主人公・田村心(竹内)とその父親・佐野文吾(鈴木亮平)が、これまでの失敗を学習せず、単独行動に走り襲われてしまうミスを繰り返すことに「原作の終盤の心さんはカッコいい。ドラマほど間抜けじゃない」「親子そろってポンコツ過ぎる」などの不満の声はあるものの、それでも「こんなにドキドキするドラマは久々で、本当に楽しんでます」「結末知りたいけど、もうすぐ終わってしまうのが寂しい」など、多くの賛辞があがっている。
「ところが、第9話からお笑い芸人の小籔千豊が登場するという予告に『小籔って演技どうなの? せっかくみんな上手なのにぶち壊されたくない』『小籔が文吾たちの最大の敵として登場すると(記事で)紹介されてて凄くガッカリしたよ』『小籔いらない』『この期に及んで新キャラで小籔とかやめて』など小籔不要論が巻き起こっています。小藪といえば、ドラマ『陸王』(TBS系)で性悪なスポーツメーカーの営業担当を演じてそれなりの評価を獲得しましたが、視聴者としてはいいドラマなだけに本格派の俳優を使ってほしいというのが本音でしょう。また、個性の強い小籔が参入することで、これまでの空気感が変わってしまうのではと心配しているようです」(テレビ誌ライター)
今作のテーマであるパラドックスには“矛盾”という意味も含んでいる。ドラマを視聴しながら論争になるということは、視聴者は皆、すでに「テセウスの船」の乗船者となっているようだ。