俳優・竹内涼真主演ドラマ「テセウスの船」(TBS系)の第9話が3月15日放送され、平均視聴率は14.9%だった。前回、大台に乗った15.3%より微減となったものの、今期連ドラのトップを独走している。
前回は、これまで一連の犯罪や殺人は、少年・加藤みきお(柴崎楓雅)の犯行とわかった。ところが、今回は加藤までもが、青酸カリを何者かに飲まされ、生死をさまよう。一方、加藤を操っていた影の犯罪者は、佐野文吾(鈴木亮平)にすべての罪をかぶせるため、文吾を襲い、監禁する。そして、これまで殺人計画を残してきた文書が、文吾のワープロから見つかり、自宅庭からは青酸カリが発見される。それを目の当たりにした田村心(竹内)は愕然とするのだった。
この展開に視聴者の犯人予測は、ヒートアップ。「村人みんな怪しい!」「ますます犯人が誰かわからなくなった」など、あまりにも次々と起こっていた事件の多さに驚愕しつつ「今回も、かなりイライラしたけど最終回が楽しみでたまらない」というのが、大方の意見だ。
「今作は、同名の漫画が原作であり、それを読んでいる人は犯人がわかっています。ですが、原作者の東元俊哉氏が『ドラマの犯人は原作と違うようだ』と発言した通り、今のところ誰にも犯人がわからない。だから、よけいにモヤモヤするのでしょうが、そこがミステリーの醍醐味とも言えるでしょう」(テレビ誌ライター)
次回3月22日放送の最終回は、どのような結末になるのか。視聴者の関心は尽きないようだ。