みなさんは野菜をどのように食べていますか? 実は、生ではなく干すことで、栄養価が高まるんです。また、皮をむいたりカットしたりする下処理の時間を短くすることができますし、煮物などの時間のかかる料理も時短でできます。育ち盛りの小さな子どもがいる家庭の栄養バランス調節や家族の健康維持に、ぜひ活用して欲しい「干し野菜」のメリットを紹介していきましょう。
野菜を天日干しにすると、ビタミンB群やビタミンDなどのビタミン類や鉄分、カルシウムなどのミネラルが増えます。また、旨み成分が凝縮し、調理に使うことで美味しい出汁が出ます。水分が抜けているので味が染み込みやすく、野菜から出る水分が調理を邪魔しないため、調理しやすいうえに油や調味料の使用量を少なくすることも可能。より健康的で、美味しい料理にすることができますよ。
干し野菜の作り方は、切って並べて干すだけ。自宅でも簡単にできます。使用する野菜は、きゅうりや大根、しいたけ、白菜などがオススメ。干して水分を取ると保存できる期間が長くなるため、余った野菜を使うのもよいでしょう。
〈干し野菜の作り方〉
1.同じ厚さになるようにカットする
※なるべく薄くカットしましょう。大きいと乾燥する前にカビが生えることがあるので注意が必要です。
2.ざるや網の上に並べる
3.風通しがよく、日当たりのよい場所で半日ほど干す
半日~1日の天日干しの場合、市販の切り干し大根などのように、完全に水分が抜けた状態にはなりません。完全に乾燥させるには数日間の天日干しが必要ですが、ホコリやカビがつかないように工夫してください。
半日程度天日干しにした干し野菜は、水で戻すことなくすぐに料理に加えることができます。炒め物や煮物など、さまざまな料理に活用できます。家族で楽しみながら、ぜひ「干し野菜」を作ってみてくださいね。
(美容・健康ライター Nao Kiyota)