お笑いタレントのブルゾンちえみが、大手芸能事務所のワタナベエンターテインメントを退社し、海外に留学するという。3月14日付のスポーツニッポンによると、ブルゾンは外国語を学ぶほか、各国で見聞を広める意向とのことだ。
一方で同記事では知人の話として「具体的に何をするのか決めるのはしばらく先になりそう」とも明かしている。ピースの綾部祐二やウーマンラッシュアワーの村本大輔、もしくは欧米でも人気の高い渡辺直美や、帰国子女で日英中の3カ国語を操るフワちゃんといったタレントに比べると、29歳の女性が海外遊学で見分を広めるというのはもはや自分探しという名の迷走にも思えるほど。しかしブルゾンにはこの時期にあえて、海外留学を選ばざるを得ない理由があったというのである。
「本人は社会貢献などにも興味があるようで、『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)でも文化人の枠を狙っているような言動も目立っていました。しかしブルゾンの現状では海外を股にかける文化人になることはまず不可能。なぜなら海外での活動に必要な資格を彼女は持ち合わせていないからです」(海外事情に詳しいライター)
持ちネタの「35億」でブレイクするも他にはこれといったネタがなく、お笑い芸人としては崖っぷちのブルゾン。女優としての実績はごくわずかなうえ、4年少々の芸能生活では海外で芸能人ビザを取得するのもかなり困難だ。そんな現状に加えてブルゾンには、文化人として必要とされる資格がないというのである。
「彼女は島根大学を3年で中退。お笑い芸人を続けるなら国立大学中退は高学歴の部類かもしれませんが、ある意味で日本以上の学歴社会である欧米では、大卒資格を持たない外国人が社会貢献活動などに勤しむのは相当難しいのが現実です。アメリカを例にとると非移民ビザの取得では大卒が基本的な条件ですし、エンタメ界の大物でもない限り学位のない人物の発言はほとんど相手にされません。それゆえ海外留学で大卒の学位を取得することが、ブルゾンにとっては現実的な手段となるわけです」(前出・ライター)
留学の際には日本で取得済みの単位を認定してもらい、4年未満で卒業することも可能。日本の大学に入り直すよりは、海外で箔を付けてきたほうがトクという判断もあったのかもしれない。
(白根麻子)