モデルでタレントの“みちょぱ”こと池田美優が4月2日放送の「アメトーーク!」(テレビ朝日系)にゲスト出演し、共演者からの性的嫌がらせに対する寛容な姿勢を讃えられている。
現在バラエティ番組から引っ張りだこで、まさに“テレビで見ない日はない”ほどの超人気ギャルタレントとして君臨するみちょぱ。この日のテーマである「みちょぱスゴイぞ芸人」では、そんなみちょぱの“空気を読む才能”やあらゆるジャンルのタレントと巧みな距離感を取ることができる能力を特集していたが、視聴者の間で物議を醸したのが、お笑いコンビ・アンガールズの田中卓志を始め、多くの芸人から寄せられたみちょぱの“セクハラへの対応”についての評価だ。
田中は、みちょぱの下ネタ対応が「ちょうど良い」とし、かつて番組収録の合間に実際にみちょぱへセクハラ行為をした際のエピソードを紹介。本人へ「バストトップの色は何?」と尋ねると、みちょぱは「普通ですよ」と嫌がりながらも無視せずに回答してくれたという。これには他の芸人も色めき立ち、「下ネタを遮ることなく、最後まで言わせてくれる」とみちょぱの度量の大きさに感心していた。
「いまだに芸能界で女性タレントが成り上がるには、結局のところ下ネタを拒絶しないことが先輩から気に入られる条件であるかのようなトーク内容となり、時代錯誤甚だしいものとなりました。本人にとっても、バストトップの色を聞かれた際の対応力を褒められて、それが“芸能界で人気となっている理由のひとつ”のように祭り上げられるのは不本意でしょうし、苦労して積み上げてきた彼女のキャリアを軽視する発言とも解釈されかねません。もちろん、そうした下ネタへの対応力以外にも、みちょぱの様々な才能を取り上げていましたが、SNSではとりわけ下ネタのくだりに関する批判が多く、『楽しみにしてたアメトーク見たら気分悪くなった』『下ネタに柔軟に対応できる人が良い子、優しい女なのかね』『アメトーク、みちょぱへのセクハラを容認してるように見えるし、それを嫌がらない子が良い子ってされてる。それを普通に放送してるテレビ局もやばいな』との糾弾ツイートが出ています」(テレビ誌ライター)
みちょぱの下ネタ対応力を“彼女のスゴいところ”だとして終始讃えていたオッサン芸人たちだが、そうした評価を彼女が本心から喜んでいるかは別問題だ。番組の反響が大きかったからか、放送翌日にみちょぱはツイッターで「あたしは(下ネタを)嫌だと感じたら嫌と言える人だから、(嫌だって)言ってないってことは嫌だとは思ってないってこと!そりゃあ気持ち悪とはなるけど本気で言ってくる人なんてあたしの周りにいない」と綴り、心配する声に答えていたが、こうした寛容な姿勢が今後の度を越した“下ネタいじり”に繋がらないことを祈りたいところだ。
(木村慎吾)