新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が発令されるなか、小中学生のあいだにも自粛疲れが広まっているという。しかもその度合いが家庭ごとに大きく異なっているというのだ。
「3月初旬から休校が続くなか、勉強嫌いの子供でさえ『学校に行きたい!』と言い出しています。緊急事態宣言により塾や習いごと教室もすべて閉鎖となったことで、友達に会うこともままならない辛さがのしかかっているようです。高校生にもなれば友人同士のSNSや自分の趣味で時間を潰すこともできるのでしょうが、小中学生は友達と遊びたい盛りの年頃。ビデオゲームにしても最近は協力プレイ型のゲームが人気で、一人っきりでゲームをしてもすぐに飽きてしまいます」(子育て中の女性誌ライター)
そんな状況で子供たちのささやかな楽しみは、近所の公園などで友達と遊ぶことだという。「適度な運動」は緊急事態宣言においても自粛する必要はないとされており、鬼ごっこやブランコなどに興じる姿はあちこちで見かけられる。ところがそこに格差が生じているというのだ。
「親によっては『絶対にお外に出ちゃダメ!』と、外出自粛を徹底する家庭も珍しくありません。子供をウイルスにさらしたくない親心ゆえに無理もない判断ですが、屋外から子供たちの遊ぶ声が聞こえてくると『なんでボクだけ、私だけ…』という疎外感を覚える子もいます。しかもそういった家庭ほど学校から課せられた家庭学習にも熱心で、親が付きっきりで勉強を見ていたりするもの。本来なら望ましい姿なのですが、友達と遊ぶことを禁じられたうえに勉強まで強いられるとあって、子供がふさぎ込んでしまうケースもあるようです」(前出・女性誌ライター)
どうやら多くの小中学生は学校の早期再開を望んでいるようだ。そのためにも国民全体で一気にコロナを封じ込めることが急務である。
(白根麻子)