自民党の三原じゅん子参議院議員が4月16日、安倍晋三首相が同日、新型コロナウイルス対策として国民一人あたり10万円の現金一律給付をするため2020年度補正予算案を組み替える方向で検討するよう指示したという共同通信のネットニュースを引用して「国民、そして私たち党内の声が、やっと届いた!」と自身のツイッターに投稿したことが波紋を広げている。
「三原さんのツイートには20日時点で3500件を超えるリプライがついていますが、その多くはツイート内容に疑問を呈する内容ですね」(IT系ライター)
「え、野党はずっと前から言ってたよね」「党内の声だと!?」「私たち?何で私が入るんだ」「まるで自分の手柄のような言い方。厚かましすぎる」「三原さんの自画自賛は見苦しい」「何を言ってるの?恥を知りなさい!」と散々なのだ。
「新型コロナウイルスに対する経済対策は“減収世帯への30万円給付”と一旦決定しましたが、『恩恵を受けられる人が少なすぎる』『複雑で分かりづらい』といった不満の声が、多くの国民、そして与野党から出ていました。最終的には公明党の山口那津男代表からの強い要望を受け、安倍晋三首相は方針変更を決めたようです。一部報道によると、山口代表は“連立離脱”まで口にしたと言われていますが、少なくとも三原さんのツイートを遡ってみても、彼女が“現金一律給付”を積極的に発信していた痕跡はありません。もちろん、だからといって一概に手柄を得ようとしたとまでは言えませんが…」(前出・IT系ライター)
三原議員のアピールはさておき、国民全員に現金一律給付の方針は多くの支持を集めており、あとは一刻も早い給付実現が望まれる。
(石見剣)