お笑いタレントの明石家さんまが4月25日放送のラジオ番組「ヤングタウン土曜日」(MBS)に出演し、政府から各世帯に2枚ずつ配布される布マスクについて語っている。
以前はあまりマスクを着用することはなかったというさんまだが、今回の新型コロナウイルスの感染拡大を受け、マスクを着けることを習慣化したと説明。トーク中、共演者の村上ショージが「これ、アベノマスク。(サイズが)ちっちゃい」と披露すると、さんまは驚きながら「お前のとこ、届いたん!?」と反応し、まだアベノマスクが送られていない現状を嘆いた。
アベノマスクの配布については、そのサイズや世帯当たりの配布枚数、そして配送を含めた総費用に批判が集まっており、ショージも「これで460億円…」と税金の使い途に疑問を投げかけていた。だが、さんまは「国が一生懸命考えて考えて、こういう風にしてあげようということやからな。そういうもんやわ」と理解を示すと、「“俺要らんわ”とか色々思うねんけど、帰ったらポストを開けて見るのがすごい、なんかちょっと待ってる感ある。今日も来てへんな、と。なんか俺はちょっと人から送ってもらえるのは嬉しい」とも語り、今ではアベノマスクの到着を心待ちにしているという。
「自身がレギュラーを務めるトーク番組では開始から終了までひたすら喋り続けることから、『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)の最前列に座ったタレントからは何度も、“ツバがかかる”と指摘を受けてきました。マシンガントークが身上だからこそ、飛沫を防ぐためにもさんまにはマスクを普段から習慣化してほしいところですが、今回のアベノマスクへのコメントからは、政府の施策への懐の深さが垣間見れたとして『さんまさんの優しさが伝わる』『皆アベノマスクを馬鹿にしてるけど、実際感染者を減らすことができると思う』『布マスク批判する芸能人が多い中、さんまさんはよく考えて発言してる』『さすがさんまさん』と好意的な反応が大半となりました。“国が一生懸命考えて考えてこういう風にした”とのコメントについても『普通の人なら嫌みに聞こえるが、さんまさんなら心からそう思ってそうに聞こえる』という指摘も出ています」(エンタメ誌ライター)
お笑い界の“ビッグスリー”の1人として長く活躍してきたさんまが、アベノマスクを今か今かと待ちわびながらポストを覗く光景は、どこかほんわかとさせられるではないか。
(木村慎吾)