俳優・長谷川博巳が主演する大河ドラマ「麒麟がくる」(NHK)の第19話が5月24日に放送され、平均世帯視聴率15.7%と前回より0.6ポイントアップ。しかし長谷川演じる明智光秀の元・主君である美濃の斎藤義龍(伊藤英明)の“ナレ死”に驚きの声も上がっている。
斎藤道三(本木雅弘)の死から2年が経ち、将軍・足利義輝(向井理)の上洛の誘いに応えて越前・朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)の代理として上洛した光秀と、同じく上洛していた義龍が京で再び相まみえ、「次に会ったら首をはねる」と言っていた義龍が心変わり。「もう一度考え直し、わしを支えてくれぬか。手を貸せ」と迫るも、光秀は「今さらつかえる気はない」とキッパリ。「分かった、行け。さらばだ。もう会うこともあるまい」と別れの言葉を投げかけた直後になんと、〈斎藤義龍は2年後、病によりこの世を去る〉とまさかのナレーション処理。この唐突な”ナレ死”に視聴者も一瞬フリーズしたようだ。
義龍を演じた伊藤は「十兵衛(光秀)には、またもやフラれました(笑)(中略)そんな2人の決別のシーンが、切なく美しいものに映っていればうれしいです」と公式ツイッターにコメントしていたが、伊藤ファンの気持ちはとしては複雑な模様。
「今回は伊藤の父親役・斎藤道三を演じた本木雅弘の怪演ぶりに大きな注目が集まり、伊藤演じる義龍はすっかり影が薄くなってしまいました。スター揃いの大河ドラマとはいえ、何か爪痕を残して欲しかったですね」(夕刊紙デスク)
伊藤をとりまく昨今の状況も、そうした意見に拍車をかけている。
「今年1月期の主演ドラマ『病室で念仏を唱えないでください』(TBS系)は全話平均視聴率が8.8%と惨敗。2004年の映画『海猿』から始まった映画、連ドラを含む“海猿シリーズ”で、伊藤はスターの座を獲得しましたが、最近はヒット作に恵まれていません。今年45歳、さらにステップアップするためにも今回の大河ドラマが絶好の機会だったのですが」(制作会社プロデューサー)
今回の大河ドラマは、長谷川演じる明智光秀を主人公に、天下統一を目指す英傑たちを描く青春群像劇。ならば役者としての評価で天下を獲る出演者は誰なのか!?
(窪田史朗)