長谷川博己が主演の大河ドラマ「麒麟がくる」(NHK)の第21話、中盤のクライマックスと言われる“桶狭間の戦い”が6月7日に放送され、平均世帯視聴率16.3%を記録した。なかでも今川義元を討ち取った毛利新介役を演じた今井翼に大きな反響が寄せられている。
「第21話は“東海一の弓取り”と言われた駿河の今川義元(片岡愛之助)が大軍を率いて尾張に侵攻。織田信長(染谷将太)の少数の軍勢が尾張の桶狭間で今川本陣を奇襲して大勝利をあげる大一番でした。今井演じる毛利は甲冑姿のまま宙を舞い、今川義元を槍で討ち取った。このシーンを観た視聴者からは、かつてのパートナーである滝沢秀明が演じた源義経の“八艘飛び”にも引けを取らないと称賛の声が相次いでいます」(テレビ誌記者)
“滝沢義経の八艘飛び”とは、2005年に滝沢秀明が源義経役を演じた大河ドラマ「義経」での名場面。壇ノ浦の合戦で義経が船から船に飛び移ったアクションだ。
今回のシーンについて演出担当の一色隆司氏は「この場面は、桶狭間の戦いのクライマックス。20キロ近くある甲冑をつけて飛ぶのも難しく、ワイヤーで2メートルくらい空中に釣り上げて撮影。義元の黒目の中に飛んで来る毛利のショットをカッコよくダイナミックに撮るのが難しく、かなり時間をかけた」と説明している。
2018年にジャニーズ事務所を退所した今井は今年4月、今川義元を演じた片岡愛之助と同じ松竹エンタテイメントに所属。体調が心配されていただけにファンにとっても、嬉しい復活となったようだ。
「今井演じる毛利新介に討ち取られたことについて愛之助は、『公私ともに仲が良いので複雑ですが、翼さんに打ち取られるなら仕方がない(笑)』とコメント。しかし、今井が病を克服して再び晴れ舞台に帰ってきたことをいちばん喜んでいるのは、やはりタッキーかもしれませんね」(芸能ライター)
最高の晴れ舞台を用意してもらった今井翼の今後の活躍に期待したい。
(窪田史朗)