カレが好きなテレビや本、食べ物。カレの交友関係や行動パターン。これら全部を把握したつもりになってしまうことってありませんか? 意外と、それがケンカの原因になったりするのです。
例えば、付き合って何年も経ってから、カレが小粒納豆より大粒納豆を好きと知ったり、ナスのはさみ揚げは苦手ということを知ったり……。男性は女性に伝えたつもりでも、女性は聞いた覚えがない。だから、女性はカレが好きではないものを一生懸命用意して、食卓にわざわざのせているなんてことも。まあ、こういうことくらいなら、小さなケンカで済んだりするかもしれません。でも、ちょっとしたすれ違いから大きなケンカになり、思いっきり勘違いしあったまま別れてしまうカップルもいるのです。
冴子さん(仮名・40歳)は、2年前から3歳年下の男性と同棲していました。最初のうちは楽しく過ごしていたのですが、お互いのことを伝え終えてしまったと感じた頃から、次第にコミュニケーションが希薄に。彼の帰宅時間もどんどん遅くなり、話す時間も減っていきました。
もともと無口で照れ屋なカレは、愛しているなんて言ってくれません。彼女は、「カレはもう自分を必要としていない……」と勘違いし、別の男性と浮気をしてしまったのです。でも実は、カレは彼女にエンゲージリングを買うため、本業の仕事以外で深夜に居酒屋でアルバイトをしていたのです。時すでに遅し。彼女の浮気がカレにばれ、同棲を解消することになりました。彼女は、今でも後悔していると言います。
このように、長く付き合っていてもお互いを100%分かり合えることはありません。それに、人間は日々進化するもの。だからこそ、日々のコミュニケーションが大切です。分かったつもり、分かってもらったつもりにならないこと。そのためには、1日10分、朝のコーヒータイムを一緒に過ごすなど、“お互いの気持ちを話す”場所があれば、勘違いが起きたりしないのです。
あなたは、カレとコミュニケーションをとっていますか? あなたもカレも進化しています。“対話”を続けることこそが、恋愛が長続きする秘訣なのです。
(恋愛カウンセラー・安藤房子)