6月19日にジャニーズ事務所を退所し、23日に都内で緊急記者会見を行った元NEWSの手越祐也。会見での発言が波紋を広げている。
「翌24日のワイドショーでの各コメンテーターの発言を見ても、肯定よりも否定的な感想が圧倒的に多かったですね。会見で何を伝えたかったのか、よくわからなかったという意見も多かった。やはり、緊急事態宣言が発出される最中に、夜の街で会食したことについての弁明がヤリ玉に挙がりました」(テレビ誌ライター)
「とくダネ!」(フジテレビ系)に出演した社会学者の古市憲寿氏は、「下手な会見でしたよね。手越君の今後に不安しかないっていうか…ただ一方ですごく不器用で正直な人っていう印象も受けた」と断じ、手越の発言力、共感力に疑問を示した。
同番組キャスターの小倉智昭は、元SMAPの中居正広の退所会見を引き合いに「その時の雰囲気とは相当違うなと思いました」と語り、「今日のスポーツ紙は、昨日の1面に取り上げた『今日、会見』とは違って、期待はずれだったから1面どこもなかったと思う」と、記事にすべき内容に乏しかったと述べた。
放送プロデューサーでタレントのデーブ・スペクターは、「苦しい言い訳が多くて、例えばジャニーズのステイホームキャンペーンの最中ではなくても、普通の芸能人でもこれ3月ですよ。外食しません、絶対に。写真撮られたりしますから。ましてアイドルですから」と手越の行動に疑問を呈し、「たぶん女の子と会うことがむしろメインだったのではないかと思うんですよね。意見交換とか医療従事者、あの時期まず行かないと思うんですよ。別の形がいくらでもあるわけですから」との見方を示し、「この辞め方は上手ではない。円満とは言いにくいと思う。あまり成功しているとは言えないと思う」と、会見にプラス効果は少なかったとコメントしている。
「スッキリ」(日本テレビ系)のMC・加藤浩次は、問題の会食で同伴した女性について手越が「コロナウイルスをうつされても面倒くさいので、ちゃんと家にいたのを確認した中の女性に来てもらった」と説明したことに対して、「それは違うって手越くん!おのれが(新型コロナウイルスを)持ってる可能性もある。おのれが彼女たちにうつす可能性もある」と、強い口調で批判。
「グッとラック!」(TBS系)ではMCの落語家・立川志らくが、「銀座の個室でもって大事な話をしていた。大事な話に男だけだとアレだから女性を呼ぼう。それなりの女性を呼んで…って、ちょっと意味がわからない。この話のテーマに関わる仕事の関係の女性を呼ぶならいいけれど、家にいて大丈夫そうな女性を呼んでって、それじゃあ合コンみたいなものじゃないかって。そんな感じするよね」と批判し、「知り合いの友達と銀座に飲みに行って遊んじゃったというだけのことのような感じがしますけどね」と、手越の弁明に疑問を投げかけた。
「バイキング」(フジテレビ系)に出演した放送作家の山田美保子氏は、「大好きなジャニーズ、NEWSを辞めるに値する、あるいはそれ以上の具体的なことの明示がなかった。そこはすごくモヤモヤしたし、腑に落ちませんでした」と、退所に関する説明に食い足らなさを隠さず。
おぎやはぎの小木博明は同番組で「スキャンダルも今までいろいろあってチャラいイメージもあったんですけど、昨日の記者会見を見ていると全部、そういうものを超越しているなというか、この人は何でもありというか、話が通じない人なんだって思ってすごい楽しく見ていられた」と、皮肉まじりに呆れてみせた。
そしてMCの坂上忍は、手越が医療従事者との会合にお互い女性を連れて行ったと話したことに「僕らもVTRを見て、思わず笑ってしまったんですけれども」とし、「(女性を連れて行くと)そうやって言う医療従事者も従事者だけど。わかりました、じゃあ僕も連れて行きますって…」と笑いが止まらない様子だった。
「退社の経緯、会食の理由、今後の仕事のビジョンとも、具体性に欠け、ツッコミどころ満載の内容でしたが、やはり識者がそろって批判したのは緊急事態宣言下の会食。今後の仕事について話し合うのは重要だが、リモートでできなかったのか。会う必要性があったとしても、女性を伴う意味は何なのか。そして出席した女性に対する考え方、扱い方が全く釈明になっておらず、多くの人に『手越は自分中心』ということを強く印象付ける会見となりました。同じ退所報告でも、今年2月に開かれた中居正広の会見とは雲泥の差で、人間としてもタレントとしても厚みの違いがはっきりと表れた形。会見場の背景が真っ黒だったことも、イメージを悪くしているかもしれません」(前出・テレビ誌ライター)
失ってしまった信頼を取り戻すには、これからの言動が大切だが、果たして…。
(石見剣)