産後、育児生活に慣れるまでは、何かとバタバタしてしまうもの。じっくり赤ちゃんのスキンケアに取り組むには、準備や心の余裕が必要です。一方で、赤ちゃんのスキンケは必要なのか、どうしたらいいのか分からずに不安を抱えているプレママ・ママたちも多いようです。
資生堂ジャパンが妊娠・出産・育児事業ブランド『たまひよ』と共に行ったプレママ・ママを対象とした『お子さまのスキンケア』に関する意識調査によると、プレママの72.6%が子どもの肌トラブルに不安を感じ、0歳児を育てるママの約半数が悩みを解消できずにいることが分かったそうです。
「できるだけ早くからのスキンケアが肌トラブルの予防になること」を知っているプレママは約50%、ママは75%でした。プレママのうちに情報収集をし、準備をしておくことで、赤ちゃんの肌トラブルを未然に防ぎやすくなりそうです。
また、ママたちが不安に感じやすい赤ちゃんの肌トラブルの一つであるアトピー性皮膚炎は、乳幼児・小児期に発症することが多く、同調査によると、10歳以下の子どもが患者数の4分の1以上を占めているそうです。
国立成育医療研究センターのアレルギーセンター・センター長の大矢幸弘さんによると、子どもの肌トラブル対策は、肌に付着する汗や汚れ、アレルゲンを洗い流して清潔にすること、しっかり保湿をすることが重要とのこと。そして、新生児に使うスキンケア製品を選ぶ際には、成分にも注意し、防腐剤が少ないものに加えて、食物アレルギーの発症リスクを低くするために小麦やピーナツオイルなどの食物由来成分が入っていないものを使うことがポイントだそうです。
赤ちゃんの肌はモチモチのイメージがありますが、時期によっては皮脂がたまりやすかったり、逆に乾燥しやすかったりと、年間を通してケアが必要です。生まれた直後から清潔にすることと保湿に取り組むことで、ママの不安や焦りも和らぎそうですね。
(Nao Kiyota)