TOKIO・松岡昌宏主演のドラマ「家政夫のミタゾノ」(テレビ朝日系)が、放送再開以降も好評を博している。同ドラマは4月24日にスタートしたが、新型コロナウイルスの影響で撮影ができず、5月8日から過去3シリーズの傑作選に切り替わっていた。本編が再開したのは6月19日からだ。
主演の松岡はTOKIOの中で、コンスタントにテレビドラマに出ている。時代劇から現代劇まで、丸坊主から女装まで、幅広い役柄をこなしてきた実績が、オファーにつながっている。共演者とは男女やキャリア、年齢や事務所といった垣根を超えた付き合いをしつづけているのも、重宝される理由だ。
「面倒見のいい松岡ですが、特に寵愛を受けたのは、嵐の相葉雅紀でしょう。料理上手な松岡は、東京・築地になじみの鮮魚店が何軒もあって、仲間で集まるときには自宅に招いて、築地で買った大魚をさばくそうです。相葉さんはそこにお邪魔する。最近は、すっぽんをごちそうになっています」(アイドル誌ライター)
嵐はTOKIOの直の後輩だ。バックダンサーにつくことでジャニーズ事務所のしきたりを学び、付き人としても共に回った。食事やお酒の飲み方も教わり、社会勉強もさせてもらった。相葉は、松岡に初めてゴルフに連れて行ってもらっている。
「その時、相葉は遅刻をする大失態を犯しています。それも、松岡が愛車で迎えに来て、玄関のチャイムをピンポーンと鳴らしたときに、目が覚めた。『やっばー!どうしよう』と思って、いったんシャワーを浴び、洗いざらしの髪で玄関を出たはいいが、焦りのあまり肝心のゴルフバッグを忘れたとか。怒濤の相葉劇場です」(前出・アイドル誌ライター)
今でこそ浸透している「松兄(まつにぃ)」という呼び方は、相葉がつけた。まだ接点がなかったころ、松岡は「『松兄』って呼ばれてるよ」と仲間から聞かされた。「誰が?」と質問すると「相葉くんが」と返ってきたが、心当たりがない。「誰それ?」と訝ると、雑誌を広げて「この子」と示された。それでも「知らないよ」と返したほど、相葉の顔も名前も知らなかった。関係はほとんどないにもかかわらず、相葉は松岡から放たれる“兄貴感”を勝手に慕い、命名したのだという。
そんな松兄に対して、嵐では櫻井翔以外の4人(大野智、二宮和也、松本潤、相葉)がタメ口だ。松岡が望んでいることだという。
後輩から緊張感を取り除く天才、松兄。およそ30年も芸能界で活動し、いまだに連続ドラマで主演を張れるのは、こんな奥義の成せる業かもしれない。
(北村ともこ)